FIA GTワールドカップ、2021年は条件つきでふたたび11月にマカオで開催へ

 FIA国際自動車連盟は、7月8日に行われたFIAワールド・モータースポーツ・カウンシルのFIA GTコミッションとしての決定のなかで、2020年は新型コロナウイルスの影響で開催されなかったFIA GTワールドカップを2021年11月17〜21日に、マカオ市街地のギア・サーキットで開催すると発表した。

 FIA GTワールドカップは、マカオグランプリのなかで開催されていたマカオGTカップに、2015年からFIAとSROモータースポーツ・グループによって“ワールドカップ”の名が冠され、GT3カーによるスプリントの“世界一決定戦”として開催されてきたレース。ドイツメーカーを中心にGT3マニュファクチャラーがワークスドライバー、チームを送り出しているが、2017年をはじめ派手なクラッシュも起きている。

 そんなFIA GTワールドカップだが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催されず、マカオグランプリのGTレースはマカオGTカップとして開催されたが、2021年はふたたびFIA GTワールドカップとして開催されることになり、FIAはワールド・モータースポーツ・カウンシルのなかで日程、会場、スポーティングレギュレーションを承認した。

 ただしFIAでは、このイベントはマカオへの入国時に強制的に検疫を受ける必要が事前になくなった場合に限るとしている。開催可否のデッドラインについては、すでにFIAと主催するマカオ-中国自動車連盟の間で合意されている。

 なおFIA GTコミッションでは、この日の発表のなかでFIAエレクトリックGTに関して、レースカーのベースとなるロードゴーイングモデルの最低販売価格の規定を削除することも同時に発表した。

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