ヌナブト企画委員会が環境保護と住民の福祉促進を目的として2021年土地使用計画案の更新版を発表

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【イカルイト(カナダ・ヌナブト準州)2021年7月9日PR Newswire=共同通信JBN】10日のヌナブトデー(Nunavut Day)を期し、Nunavut Planning Commission(ヌナブト企画委員会、NPC)は2021年土地使用計画案の更新版を発表した。同案はその種のものでは世界最大規模で、土地と水域の約210万平方キロに及んでカナダ国土の5分の1をその対象としている。

この最新のヌナブト土地使用計画案(Nunavut Draft Land Use Plan、NDLUP)はイヌイット、イヌイットのコミュニティー、イヌイットの組織、連邦ならび領地政府、環境・野生生物組織、産業グループとの広範な協議と働き掛けの結果である。

Nunavut Planning CommissionのAndrew Nakashuk委員長は「われわれはこの計画案のリリースを公表することに興奮している。この計画案はヌナブトの繊細な環境と生活様式の保全・保護に向けて力強くアプローチし、それと共に持続可能な経済開発を支援するものだ。これにはわれわれがヌナブトの人々(ヌナブト準州民)から聴取したことが反映されており、全てのカナダ人の利益につながる」と述べた。

2021年ヌナブト土地使用計画案はヌナブト居住地域の資源を責任を持って開発し、使用するための指針であり、同時に下記の件を実現するために設定された。

*気候変動などの要因で危機に瀕しているカリブー、渡り鳥、セイウチ、シロクマ、クジラといった重要な野生生物を保護する:
*優先的に関心のあるコミュニティーを特定する:
*マニトバ・キバリクインフラストラクチャー回廊を含め、経済開発の機会をサポート:
*鉱物に関する既存の権利に既得権を与える:
*プロジェクトと経済活動がどこで、いつ始まるかについて土地所有者とユーザーに確実に伝える:

NPCはIndigenous and Northern Affairs Canadaから受けた250万ドルの資金提供を利用してキバリクとキティクメオトの両地域で追加の一般聴取を実施し、同計画案の承認申請の前に、一般からのさらなるフィードバックを集める。

NPCのエグゼクティブディレクター、Sharon Ehaloak氏は「ヌナブト土地使用計画案は、保全、経済開発、住民の健康と福祉を促進する土地使用の方針と指定を確立することによりわれわれを未来へと案内し、方向付ける生きたドキュメントだ。NPCはこの計画が正しいものであり、ヌナブトとその人々の歴史と文化を反映することを確実にするために、この資金提供を喜んで受け入れる」と述べた。

2021年土地使用計画案(2021 Draft Land Use Plan)とその背景説明は(https://www.nunavut.ca/ )を参照。

▽Nunavut Planning Commission(NPC)について
Nunavut Planning Commission(ヌナブト企画委員会、NPC)はヌナブト居住区における資源の利用と開発に関する土地使用計画の開発、実施、監視の責任を担っている。NPCはヌナブト合意に基づいて1993年に設立された。

▽メディア問い合わせ先
Mike Murphy
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mike@quinnpublicaffairs,
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ソース:Nunavut Planning Commission