小池都知事が会見で苦言「路上でバーを開いてるような方もいた。何のために対策を行なっているのか考えて」 

会見する小池百合子都知事

小池百合子東京都知事が9日、都内で定例会見を行い都内の新型コロナウイルスの感染状況や今後の感染対策について説明した。

小池都知事は感染者の中では50代の入院患者と重症患者が最多であるとして「50代問題への重点的な対応が必要だ」と述べた。続けて「50代の方は管理職など社会的責任のある立場の方が多いと思う。それを考えると、ご自身の健康を守っていただきたい。また感染経路は家庭内が最も多い。職場や飲食店から持ち込まれている可能性があるため、職場においてはテレワークを徹底していただきたい」と呼びかけた。

さらに、都内の人出についても言及し「昨日夜、繁華街などを見てまわったところ、雨が降っていたにも関わらず、かなり多くの方が出歩いていた。路上でバーを開いてるような方もいた。今何のために様々な対策を行なっているのか考えてほしい。コロナ対策をしっかり行うことによって、より早く平穏な日常が戻ってくると考えている。ぜひ皆さまのご協力をお願いしたい。なんとしてでも今回で最後の緊急事態宣言にしたい」と述べた。

こうした状況下で東京五輪を無観客で開催することについて小池都知事は「極めて異例なことになると思う。いろいろな見せ方、楽しみ方を工夫しながら、ある意味東京だからできたんだよねというような日本の技術を活用していきたい」と話した。

また、会見の最後には、先月上野動物園で飼育されているジャイアントパンダのシンシンが出産した双子の赤ちゃんについて触れ「順調に育っており、性別はオスとメスであることがわかった。パンダらしい姿にもなっている。今後は赤ちゃんの状態が安定した時期に名前の募集を行いたい。ぜひ親しみやすい名前を決めていきたい」と話した。

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