空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)が9日、パワハラ騒動後初めて取材に応じた。
植草は3月下旬に、帝京大空手部師範で全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫前選手強化委員長(66)からパワーハラスメントを受けていたと告発。しかし、全空連と帝京大の内部調査委員会は、それぞれパワーハラスメントに関して認定しなかった。
かねて「五輪金メダル」を目標に掲げてきた植草。近年は国際大会でも苦戦を強いられているが「東京五輪は私たち空手家にとって夢の舞台。この舞台で私自身の空手の集大成を見せられるように、残り1か月最善を尽くして、最高のパフォーマンスを発揮して、金メダルを取りたい」と決意を口にした。
東京五輪では、8月7日に試合が行われる。調整は順調に進んでいるようで「ちょうど今週、来週が追い込む時期になってくるので、技術的にも体力的にも追い込んでいって、きちんと海外選手の対策もしながら、心身ともに鍛えていこうという風に思っている」と展望を口にした。
また、パワハラ騒動に関しては言及しなかった。