「鎌倉殿の13人」に市川猿之助、竹財輝之助、坪倉由幸、山口馬木也、國村隼が出演決定

三谷幸喜が脚本を担当、小栗旬が主演を務める、2022年1月にスタートするNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日時未定)の第4次出演者が、公式Twitter(https://twitter.com/nhk_kamakura13)で発表され、市川猿之助、竹財輝之助、坪倉由幸(我が家)、山口馬木也、國村隼が出演することが分かった。

本作は、源頼朝の妻となる北条政子の弟・北条義時(小栗)を主人公に、地方の豪族から頼朝の第一の側近となった義時が、その後いかにして頂点に上り詰めたのかを、鎌倉幕府を支えた武士たちの姿を絡めて描くもの。

猿之助が演じるのは、頼朝(大泉洋)にあやしく迫る謎の僧・文覚。猿之助は「このたび、三谷幸喜先生のお声掛けにより、『龍馬伝』以来、約10年ぶりに大河ドラマに出演させていただけることになり、役者としてこのような喜びはございません。役として特に思い入れはございませんが、いただいたお仕事として精いっぱい務めさせていただきます」と語っている。

また、竹財は、家族思いの優しき八重(新垣結衣)の兄・伊東祐清に扮(ふん)する。竹財は「伊東祐親の次男・伊東祐清を演じさせていただきます。武将としては心優しく、家族思いの人物で、妹の八重のことをとても大切にしている、いいお兄ちゃんの印象があります」と役柄について触れ、「大河ドラマで武将を演じるというのが役者としての一つの目標だったので、興奮と緊張が半端ないですが、幸せな日々を送らせてもらっています」と心境を明かす。そして「『曽我物語』につながる人物でもあるので、親族のゴタゴタの中で揺れ動く心情を、丁寧に演じていきたいと思います!」と意気込んでいる。

さらに、伊東祐親をうらむ伊豆の武士・工藤祐経役を坪倉が務める。坪倉は「まさか大河ドラマに出演させていただけるなんて! うれしすぎて、芸人としてテレビに出演させてもらえるようになって15年くらいになりますが、初めて祖母に告知しました。祖母も高齢になって体が弱ってきて、さらにこういうご時世でなかなか会えてないんですが『鎌倉殿の13人』を見て少しでも元気になってくれたらうれしいです」と大喜びし、「僕が演じさせていただく工藤祐経は、戦よりも芸事に長けた人物でお調子者といった印象。だが、ある人物を深く恨んでいる。そのあたりを丁寧に表現できるよう頑張ります」と意欲を燃やす。

そして、山口は、母が頼朝の乳母を務めた相模の豪族・山内首藤経俊、國村は平清盛の信頼篤き坂東の大物・大庭景親を演じる。

山口は「山内首藤経俊の人物像を探ってみると、幼少期をともに過ごした頼朝を裏切るなど、最初は薄情な印象を持ちました。ところが本人には大義があったわけでもなく、特に策士だということもないようで、結果的にはかなり長生きをしたようです」と役どころを説明。続けて「収録現場では、大泉さん演じる頼朝や小栗さん演じる義時に影響されながら、場面ごとに身の置きどころを“ひらひらと”軽やかに変えていければと思っています。もしかすると頼朝が途中で敗れていれば正しい選択だったのかもしれませんし、現代にも通じる点があると思って、探り探り演じていければと思っています」と抱負を述べる。

國村は「脚本に描かれる坂東武者の気質が実に面白く、江戸時代とも戦国時代とも随分違うことに驚かされた。皆、仲間。何らかの縁でつながっている。ところが、いざ戦いとなれば親子でさえも命のやりとりをする。情緒に流されることはなく、その実利主義はすさまじくもあり、アッケラカンとしている。そんな時代に生きる大庭景親は、にもかかわらず清盛に義理を通す男として描かれている。なんとも面白い男だ」と役柄の印象を伝え、「景親にとってこの時代を生きるとは? そこを探りたいと思っている」と話している。

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