今月3日の梅雨前線による記録的な大雨で、平塚市内では住宅の浸水被害が床上浸水6棟を含む計382棟に上ったことが9日、同市のまとめで分かった。土砂崩れも計37カ所で確認されたが、人的被害はなかった。
市災害対策課によると、金目川水系の河内川では3日、同川などが合流する下河原橋付近(同市山下)で氾濫が発生。複数の住宅で床下浸水が起きた。金目川水系の複数の支流では一時的に処理能力を超える雨が排水溝に流れ込み、内水氾濫を起こしたという。
公民館など計29施設でも床上浸水や雨漏りなどの被害が出た。市は小中学校など16カ所に避難所を開設。うち10カ所に最大143人が避難した。
また土砂崩れは市西部の山間部などで37件確認。川岸が削られバス停が崩落するなど河川被害も3件あった。