静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流を受け、黒岩祐治知事は9日の定例会見で、県内で大規模な盛り土をしている造成地22カ所の安全確認を進める方針を明らかにした。「急峻な山間部における盛り土が土石流の被害を拡大させたと報じられている。今後、台風シーズンを迎えることからもあらためて安全確認を行い、県民の不安の解消に努めたい」と述べた。
県は土砂の適正処理に関する条例で、2千平方メートル以上の盛り土を造成する工事は原則、許可が必要としている。現在、条例に基づき盛り土をしているのは県内で22カ所あり、事業者への聞き取りや県職員による現地調査を進める。危険性が確認されれば、事業者に是正指導をする方針。