クリーニング代を節約し、衣類を傷めず長く着られる洗濯方法

お金を出して買った服を、良い状態で長く着ることは節約になります。良い状態を保つために、全てをクリーニングに出したいところですが、そうすると月々のクリーニング代もばかにならない金額になってしまいます。

できれば生地を傷めずに自宅で洗って、クリーニング代を節約しつつ、長持ちさせたいところ。「節約につながる家での洗濯方法」について紹介します。


洗濯物の詰め込みすぎは洗えていない

「面倒だから1度で済ませたい」と洗濯機にいっぱい洗濯物を入れてしまう人もいるのでは? 洗濯機の中で衣類がギュウギュウに詰まっていて、洗濯機を回し始めてもほとんど動いていない状態では、衣類は洗えていないのです。容量の8割以下がベスト。縦型の洗濯機だと分かりやすいのですが、回転しているときに水の中で衣類が踊っているくらいの量がおすすめです。

多くいれるのは逆効果!洗剤、漂白剤、柔軟剤は適量で

「たくさん入れたら効果ありそう」そんなイメージで洗剤類を多めに入れてしまうかもしれませんが、残念ながら逆効果。洗剤が多いとすすいでも洗剤が残ってしまい、漂白剤が多いと生地を傷めてしまい、柔軟剤が多いと衣類がぬるっとコーティングされたようになり乾きづらく、嫌な臭いのもととなることもあります。それぞれ記載されている容量どおりに使いましょう。

実は重要な予洗い

目に見える汚れがなくても、脇の下や襟元、袖口などは汗や皮脂汚れがついています。これを洗濯機だけで洗っていると、汚れが蓄積され変色したりシミになることも。洗濯機に入れる前に洗濯洗剤を2倍に薄めた液をつけ、使い古しの歯ブラシなどで軽く叩くようにして予洗いしておくことよいでしょう。

アイロンがけをラクにするワイシャツの洗濯方法

ワイシャツは前述のとおり、襟ぐりや袖口など目に見える汚れがなくても予洗いをすることで、変色やシミがつくのを防ぐことができます。あとは洗濯機に入れるだけですが、ワイシャツは、洗濯後のアイロンがけが大変です。

アイロンがけをラクにするコツは、最後の脱水を2分前後にし、干して水が滴り落ちない程度にすること。洗濯機にまかせて5分以上脱水すると、どうしても乾いたあとにシワが寄ってしまいます。短めの脱水で、干す前にワイシャツを両手に持って上から下へとパンパンと振るうことで、乾いたあとのシワを減らすことができます。

帽子だって洗ってほしい

汗腺が多い頭に密着している帽子は下着と同じくらいに汚れています。夏の間はとくに頻繁に洗ってあげるようにしましょう。帽子によっては水洗いができない素材もあるので、その点は先に確認してください。

キャップの場合は型崩れを防ぐグッズにはめ込み、洗濯ネットに入れれば洗濯機で洗うことも可能です。手洗いの場合は、洗濯洗剤を水で10倍くらいに薄めたものを使い、使い古しの歯ブラシなので叩き洗いをしていきます。真水でよくすすいでから、20秒ほど洗濯機で脱水をし、風通しの良い場所に陰干しをします。型崩れを防ぐためにも、調理用のザルに被せて干すのがおすすめです。

ビジネススーツや制服も家で洗える

毎日のように着るスーツや制服。とくに肌に直接触れているズボン類は、洗濯をせずに何日も履き続けると汚れが溜まってしまう上、臭ってしまうこともあります。とはいえ、頻繁にクリーニングに出すのはお金もかかってしまうので、やはり自宅で洗濯したいところです。

ズボンは汚れている内側を外にして3つ折りくらいにし、洗濯ネットに入れます。洗濯ネットが大きすぎる場合は、余っている部分を結ぶなどしてネットの中でズボンが動かないようにしましょう。最近では100円ショップでもさまざまなサイズの洗濯ネットを売っているので、ズボンにあうサイズの洗濯ネットはもっておいたほうが便利です。

使うのはオシャレ着洗い用の中性洗剤で、洗濯機のコースはドライコースを選びましょう。干すときはシワを伸ばして裏返しのまま陰干しをおすすめします。色あせや生地が傷むのを防いでくれます。

スーツは上着も自宅で洗うことはできますが、洗濯が終わったあとのアイロンがけが難しいのです。筆者も何度もトライしましたが、肩回りのアイロンがけはなかなか綺麗にできません。自信がない人は上着だけをクリーニングに出すのでもいいでしょう。

今回は、できる限り汚れを落とし、生地を傷めずに自宅で洗濯する方法を紹介しました。はじめのうちは慣れないと面倒に思うかもしれませんが、慣れてしまえば難しくはありません。クリーニング代の節約にもなり、大切な洋服を傷めず長く着ることができるように、試してみてください。

※素材によっては洗えない素材もあるので、洗濯タグを確認してください。

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