1年の延期を経て、6月に始まったEURO2020もついにファイナルを迎える。激突するは、無敗記録更新中と目下絶好調イタリアと、地元開催で大いに盛り上がるイングランド。ヨーロッパを代表する強豪国対決が、聖地ウェンブリー・スタジアムを舞台に火蓋が切られる。
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ウェンブリーに観客動員可能数は?
決勝戦でも、ウェンブリーが満員になることはないだろう。イギリス政府は現在上限を増やすという選択肢を検討してないため、準決勝と同様に6万人が上限となる。またイタリアFAは最大1000人をロンドンに招待し、ウェンブリーの同じセクションで観戦予定。また渡航者はイギリスに12時間以上の滞在を禁じられており、イタリアに帰国後は5日間隔離された後、再びコロナウイルスの検査を受ける。
審判は誰が担当する?
ウェンブリーでは、オランダのビョルン・カイペルス主審のチームが担当する。カイペルス主審は2014年ブラジルW杯でイングランドとイタリアが対戦した際に審判を務め、今大会ではグループステージ2試合と準々決勝で笛を吹く。またGSのイングランドとクロアチアの一戦でも、第4審判に任命されていた。
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マッチプレビュー
イタリア
主要大会では10回目の決勝戦を迎えるイタリア。ヨーロッパではドイツに次いで多い数字で、EUROでは1968年に優勝したが、2000年と2012年で敗戦を喫している。準優勝に終わった回数も(2回)、ドイツやソ連に次いで多い(3回)。またイタリアは主要大会でイングランドに負けたことがなく(3勝1分)、EUROでは1980年で勝利、2012年にはPK戦の末白星を挙げている。
イングランド
EUROで決勝に進出するのは初めてで、主要大会では1966年のW杯以来に。ヨーロッパの国では最も長いファイナル到達までの期間となった。また前回の決勝でもウェンブリーで開催され、4-2でドイツを下し優勝。開催国が決勝に臨んだ過去2回はいずれも敗れているが(2004年ポルトガル、2016年フランス)、それ以前で開催国が苦汁を舐めたのは、8回中1回だけだ(1958年スウェーデン)。