タブー視される“死の教育”について兼近大樹が持論「人生は死ぬまでの暇つぶし」

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」が、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

2021年7月8日(木)夜9時の放送では、母親が子どもに“死”をどう説明するか?という悩みが話題になっていることを取り上げた。番組MCのEXITと死を学ぶ意味と意義について、死を研究する社会学者の橋爪大三郎さんをゲストに迎え議論した。

EXITの兼近大樹は「ぼくは割と小さい時から死について考えていたタイプ。食事、睡眠、体調管理、対人関係、すべてが死を恐れることに直結していると思う。無意識に人は死を恐れて、生きることに執着していると感じた」と明かした上で、「小さいうちは、死に対する恐怖をあまり感じさせない方が子どもにとってはいいのかなと思っている。大人になっていくにつれて、現実が見えてくるし、死の結果は誰にもわからない。僕は、自分の中でハッピーなもので紐づけて生きていければいいなと思ってる。人生は、死ぬまでの暇つぶしだと思って生きている」と自身の考えを展開した。

一方、レギュラーコメンテーターで作家の乙武洋匡は「自分の死と違う人の死は定義が変わってくると思う」と切り出し、「僕自身、死を意識するようになったのが20歳。そこでようやく『なんでおれ障害者なんだろう?』と思った。こういう身体の人間にしかできないことをやっていくのが俺の使命なのかなと思い始めてから自分の人生が活き活きし出した。そこから死を意識するようになった」と語った。さらに、「脳死の時点で何かを僕は能動的にすることが難しくなるから僕の死は脳死でいいと思ってる。ところが、これが仮に自分の母親が脳死状態になったら『まだ生きてる』と思っちゃう自分がいる。そう考えると俺の死か家族の死かでも、何をもって“死”なのかが変わってくると思う」と自身の意見を述べた。これには橋爪さんも「自分の死と他者の死が違うものというのは大事なポイント」と同意した。

本放送の様子は現在も「ABEMA」で配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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