ヴァージン、初めて6人で宇宙飛行へ リチャード・ブランソン氏も搭乗 日本時間11日夜

ヴァージン・ギャラクティックは、日本時間11日に有人宇宙船「VSS Unity(スペースシップツー)」の有人飛行試験「Unity 22」を実施します。

今回初めて、運用時の搭乗人数である6人での試験となり、ヴァージン・ギャラクティックのファウンダーであるリチャード・ブランソン氏も宇宙船に乗り込みます。試験飛行の様子は日本時間11日午後10時から同社のYoutubeチャンネルやTwitter、Facebookで中継される予定です。全世界に向けて中継を行うのは、初めての試みです。なお、当日の飛行場周辺の天気や機体の不具合などにより時間が変更となる可能性があります。

【▲ ヴァージン・ギャラクティックの有人宇宙船VSS Unity(Crredit: Virgin Galactic)】

このミッションは同社にとって22回目のVSS Unityの試験飛行となり、4回目の有人飛行です。宇宙船には2人のパイロットと4人のミッションスペシャリストが乗り込みます。パイロットはDave Mackay(デイブ・マッケイ)氏とMichael Masucci(マイケル・マスッチ)氏が務めます。またミッションスペシャリストとしてBeth Moses(ベス・モーゼス)氏、Colin Bennett(コリン・ベネット)氏、Sirisha Bandla(シリシャ・バンドラ)氏、Richard Branson(リチャード・ブランソン)氏が搭乗します。

VSS Unityはアメリカ・ニューメキシコ州にあるスペースポート・アメリカから空中発射母船「ホワイトナイト2」に搭載されて離陸します。その後、上空で切り離されて高度80kmから100km上空を目指し、到達後地球へ帰還する「サブオービタル飛行(弾道飛行)」を行います。なお、どこからが宇宙かという定義は、国際的な定義では高度100km以上ですが、アメリカ空軍の場合高度80km以上としています。

【▲ 空中発射母機「ホワイトナイトツー」の真ん中に位置するVSS Unity(Credit: Virgin Galactic)】

なお、ヴァージンギャラクティックと同様にサブオービタル飛行の宇宙旅行を計画しているブルーオリジン社は7月20日に初めての有人飛行試験を行う予定です。

Image Credit: Virgin Galactic
Source: Virgin Galactic
文/出口隼詩

© 株式会社sorae