三上悠亜が独白 今後、SNSと女性ファン、親子関係「母のために生きてるわけではないと思ってるので」

2015年6月にデビューし、6周年を迎えたセクシー女優・三上悠亜(27)。アイドル以上に寿命が短いとされる業界で、長くトップとして君臨してきた。アパレルブランドのプロデュースを行い、SNSでは総フォロワー数が600万人以上に及び、女性からの人気も増えてきている。活躍の場を広げる“インフルエンサー”を直撃した。

-セクシー女優を始めたころ、6年続けると思ってましたか。

「1作品目は1本限定の予定で、長く続けるつもりはなかったです。でも、予想以上の反響をいただいて。この世界に入ったのが『有名になりたい』という目的だったので、1つの道でもあるのかなって」

デビュー以降は快進撃を続け、17年にはアダルトアワードの最優秀女優賞を受賞。アジア圏でも人気は高く、海外での仕事も多い。今後もアジアでの展開は続く予定だ。

「せわしなく海外にも行ってたので、1つ1つに時間を費やせないことも多く、もどかしい気持ちになった時期もありました。でも、コロナになって少し落ち着いた。去年は、考えて整理するいいきっかけにもなった」

-やめたいという思いがよぎったことは。

「それはないです。まずは30歳まではやろうと決めてます。30歳は大きな節目。AVをやめるやめないは別にして、自分の人生のひと区切りではあるかな」

-入れ替わりの激しい業界で、長く続ける秘けつは。

「AVだけで飽きさせないのは無理なのかな。例えば、YouTubeでアイドル風に踊ってる動画とかを上げて『こういうかわいいことをしてる人がAVをしてるんだ』って錯覚に陥らせてる感じ」

-SNSだけでなく、アパレルブランド「miyour’s」をプロデュースするなど、活動の幅は広がっている。

「プロデュース業はデビュー当時から思い描いていたんです。それで(AVを)やめるというものではないですが、人生設計の中では大事な1つ」

-開店イベントでの行列は女性ばかり。セクシー女優は女性からは敬遠されがちな仕事だけど、女性人気をどう考えますか。

「始めたときから、女性にも応援してもらえるような人になりたいっていうのはあって、SNSのエッチな写真とかエロい言動には気を付けてます。インスタグラムで女性向けに、コスメやファッションを前面に出していったら、同じファッションが好きな人とかが見てくれるようになって、徐々に増えていったような気がします」

-女性ファンも増えて、逆に長く続けなくてもいいのでは。

「AVをやめてプロデュース業に専念してしまったら、ほかのタレントさんと変わらない。現役AV女優にこんなに女性ファンがいる、とか服をプロデュースしてるっていうのがおもしろいので、続けられる限りは並行してやっていきたい」

-母親は「もうやめて」と言っているのでは。

「めちゃくちゃ言ってきますね」

-続ける事への葛藤は。

「ないです。『お母さんがかわいそう』とかの意見もあるんですけど…母のために生きてるわけではないと思ってるので。わたしがアイドルをやめたときも『どうなろうと知らないよ』とか言われた。『じゃあ、どうやってお金稼ごうが、関係ない』って」

-「AVやります」と伝えた時は絶縁状態になったとか。どうやって関係を修復したのか。

「母が3カ月くらい考えて『やるって決めたら止めてもやめないと思うから。がんばれとは言わないけど、味方ではいます』と言ってくれました」

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三上悠亜(みかみ・ゆあ)1993年8月16日、名古屋市出身。本名の鬼頭桃菜でアイドルグループメンバーとして活動。2013年に男性アイドルとのツーショットが「FRIDAY」「週刊文春」などに報じられた。グループ卒業後にセクシー女優としてデビュー。現在はアイドルグループ「恵比寿マスカッツ」のメンバーとしても活動している。

(聞き手・構成/澤田 英延)

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