事業継続へ人材確保  来春高卒向け 2年ぶり企業説明会 ハローワーク上越など

 来春高校を卒業予定で、就職を希望する生徒を対象にした企業説明会が8日、上越市下門前のリージョンプラザ上越で開かれた。

 ハローワーク上越他が主催。上越、妙高両市の74の企業や団体が参加し、上越地域の高校生547人に向けて業務内容や職場の雰囲気、待遇などを説明した。

ブースの間隔を十分に空けて行われた企業説明会

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの実施となる説明会は、参加企業数を例年より約30社減らし、生徒を2部構成で入場させるなど感染症対策をして行われた。

 コロナ禍で、会社見学など生徒と対面する機会が制限される中、採用担当者は高齢化に伴う人材不足を補うため、例年並みか多めの採用を見込む。

 上越市に本社がある土木工事業の工場長は「これまでは主に即戦力となる中途採用者を求めてきたが、5年、10年先も事業を継続させるために若い人材を採用し、一から指導していきたい」と話した。

 同市などに店舗を構える飲食業の代表は、コロナ禍で飲食業への就職は敬遠されがちと思われたが「予想していた以上に多くの生徒が関心を持ってくれた」と手応えを話した。

 上越市内の県立高校に通う男子生徒は「興味のある福祉の事業所に話を聞いた。福利厚生がしっかりしていて、働きやすそうという印象を持った」と話した。

 同ハローワークによると、管内で来春卒業予定の高校生のうち、就職を希望する生徒は全体の22・7%に当たる約430人。

© 株式会社上越タイムス社