11日(日) 大気不安定 急な激しい雨や雷雨とともに熱中症にも警戒を

 11日(日)は、広い範囲で大気の状態が非常に不安定で、晴れている地域でも天気が急変し、激しい雨や雷雨のおそれがある。
 また、蒸し暑くなるため、熱中症にも警戒が必要だ。

晴れていても油断禁物

 11日は、梅雨前線は引き続き本州付近に停滞しているが、前線の活動は弱まっている。ただ、湿った空気や上空の寒気の影響で、大気の状態は非常に不安定となりそうだ。
 すでに、北陸や東北南部を中心に所々で雨雲が発達していて、山形県内では激しい雨が観測され、土砂災害警戒情報が出されている地域もある。

 午後にかけては関東から九州にかけても雨雲・雷雲が発生しやすくなる見込み。落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な非常に激しい雨や激しい雨に注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。また、降ひょうのおそれもあり、農作物や農業施設の管理にも注意が必要だ。

九州南部は引き続き土砂災害に注意

 11日午前、九州南部で平年より4日早く梅雨明けの発表があったが、大気の不安定な状態は続いていて、12日(月)にかけても、にわか雨や雷雨の可能性がある。少しの雨でも土砂災害に注意し、引き続き、危険な場所には近づかないようにしたい。

西・東日本は広く真夏日に

 11日の日中の気温は、西日本や東日本を中心に30℃を超える所が多く、厳しい暑さとなりそうだ。また、湿度も高いため、熱中症には警戒が必要。特に、マスク着用時は、熱中症のリスクが高くなるおそれがある。のどが渇いていなくてもこまめに水分をとったり、
 また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩をとったりするなど、熱中症対策を心掛けたい。

(気象予報士・佐々木聡美)

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