【ジャンプ】高梨沙羅 北京五輪イヤーの決意「自分のジャンプは完成していない」

高梨沙羅

スキージャンプ女子で2018年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(24=クラレ)が11日、国際スキー連盟(FIS)が主催するサマーグランプリへの渡欧前に、オンライン取材で新シーズンの抱負を語った。

昨季はW杯で3勝をマークし、男女を通じてW杯歴代単独最多の通算勝利数を60に更新。「自分が思っていた以上に結果も出て、ジャンプスタイルも自分の思っていることと体がリンクし始めたシーズンだった。すごくいい締めくくりができた」と振り返った。

ただ、満足はしておらず、現在は明確なテーマを持って練習に取り組んでいる。東京五輪の半年後に行われる北京五輪に向けては「ジャンプの飛び方、空中部分を少し改善して夏場は練習をしてきた」と明かした上で「よくなりつつはあるが、自分のジャンプは完成していない。平昌五輪から見て、成長した姿をお見せできるように頑張りたい」とさらなる高みを見据える。

出発前の夕方には、都内で東京五輪の聖火リレーセレモニーに出席。「無事に聖火をつなぐことができた。貴重な経験ができた。私は冬季競技だが、同じスポーツをしている身として、五輪に全力を注ぐ日々は選手だからこそ分かると思う。聖火が重く感じた」と感慨深げに語った高梨。五輪の借りは五輪で返す覚悟だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社