全日本プロレス11日の大阪大会で、新型コロナウイルス感染から復帰した前3冠ヘビー級王者の〝暴走専務〟こと諏訪魔(44)が、復活の手応えを胸に再浮上を力強く宣言した。
諏訪魔は体調不良により6月19日の富山大会を欠場。その後PCR検査を受けた結果、陽性判定となり同20日松本大会、同26日大田区大会も欠場した。大田区大会ではチャンピオン・カーニバル(CC)覇者ジェイク・リー(32)を迎えての3冠王座の防衛戦が予定されていたため、ベルト返上という無念の選択も余儀なくされている。
そんな悪夢の3週間を経て、この日ついにリングに復帰した諏訪魔は、芦野祥太郎、田村男児と組み、不在の間に新3冠王者となったジェイク率いる「トータル・イクリプス」と対戦。試合は芦野が大森北斗を必殺のアンクルロックで仕留めたが、諏訪魔もショルダータックルでジェイクを吹っ飛ばすなど復調ぶりアピール。「息が上がったけどさ、楽しかったよ。プロレスはホント、面白い」と充実の表情を見せた。
さらに「ここからもっと上げていくよ」と上昇を誓った。新パートナーの芦野がジェイクへの挑戦に並々ならぬ意欲を見せていることにも「芦野選手は今ノッてるからね。俺もサポートするよ。(自ら率いる)『エボリューション』と芦野選手の〝1人アンファンテリブル〟で同盟をガッチリ組んでるから。ジェイクにムカついてるみたいだから『ドンドンやれ』って言ってんだよ。それで芦野選手と俺で3冠戦をやればいいんだ」と話した。
復帰早々元気なベテランが王道マットを盛り上げてくれそうだ。