F1での初タイトルを争うフェルスタッペン「ルイスとのレースを楽しんでいる。“汚いゲーム”は不要」

 F1のドライバーズ選手権のタイトルを賭けて戦うチャンスを与えてくれるマシンを、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はF1キャリアにおいて初めて与えられた。フェルスタッペンは現在メルセデスのルイス・ハミルトンに対し32ポイントの差をつけて選手権をリードしている。

「ルイスと僕はとてもよく理解しあっている」とフェルスタッペンは『The Guardian』に語った。「僕たちはタイトルを賭けて戦っていることを分かっている。彼は8度目のタイトル、僕は初めてのタイトルを獲りたいと思っている」

「リタイアをしたり、多くのポイントを逃すようなミスはできない。チャンピオンシップが台無しになる可能性がある」

「そのことは分かっているよ。ルイスは長いことこのような状態だった。彼は非常に安定しているが、そのようにしてチャンピオンシップで勝利するものなんだ」

「もしタイトルを争えるマシンがあったら、僕がタイトルを獲れていたことは分かっている。それは当然のことだ。コース上で速さを発揮するために何をしなければならないかも理解している。速くなるために多くのことを考えすぎたり、ストレスを感じたりする必要はないんだ」

 これまでのところ、ハミルトンとフェルスタッペンはコース上でクラッシュしたことはない。

「タイトルを争っているときは、衝突しないではいられないだろうと人は言う」とフェルスタッペンは語った。

「僕はそうは考えていない。ルイスとのレースを楽しんでいる。僕たちはいつも互いにスペースを残している。汚いゲームをやる代わりに人々が見たいのはそういうものだ。そういうことは僕たちには不要だ」

「もし空間があれば、間違いなく僕は飛び込んでいく。それが僕のスタイルだ。基本的にプレッシャーをかけていく。でもタイトル争いをしているのなら、毎回のレースごとにポイントのことを考えなければならない。バランスなんだよ」

2021年F1第7戦フランスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイク

© 株式会社三栄