肋骨 - おおくぼけい×マリアンヌ東雲×ALiによる異形の電子音楽ユニット、3カ月連続で新作配信! 自在に時間軸を超える躍動のテクノポップがいざなう2021年超時空変化の旅

計算し尽くされていない音楽をあえて志向

──そもそもはラストワルツ・イン・ロフト(現・ロフトヘヴン)の柿落とし公演(2018年4月25日)がユニット始動のきっかけでしたよね。

マリアンヌ東雲:あら、そうだったかしら?

おおくぼけい:マリアンヌさんと僕で何かやりませんか? というオファーをもらったんですけど、ただピアノと歌でやるだけじゃ面白くないよねって話になったんです。

マリアンヌ東雲:うーん、よく覚えてないわ。

──マリアンヌさんのブログによると「そもそもは年始のスナック東雲閉店後に、ネイキッドロフトの店長から新生ラストワルツの杮落としに何かやって欲しいと頼まれたのが切っ掛けだった訳」と書かれていますけど(と、プリントアウトした資料を差し出す)。

マリアンヌ東雲:ああ、本当だわ。やっぱりブログって書き残しておくものね(笑)。確かにライブデビューのきっかけは新しいラストワルツだったんだろうけれども、もっと何年も前におおくぼ君から「いつかゲルニカっぽいユニットをやってみたいね」と言われて「いいわね、やってみたいわ」なんて話をしたことがあったんですよ。でもその話はそこで一旦立ち消えになってしまったんです。彼は常に忙しくてスケジュールを押さえるのも大変だし、ワタクシからはずっとアクションを起こさないでいたので。そこから何年か越しでラストワルツの話をネイキッドロフトの店長から2018年の年始にいただいたんですね。その後、『雌猫乱心!戦慄の雛祭り』に浜崎容子さんと一緒に出演したおおくぼ君に「何かやりましょうよ」と声をかけたのが3月で、その翌月に初めてライブをやったわけなんです。

──ユニットを組むにあたって志向する音楽性はやはり電子音楽を主体としたものだったんですか。

マリアンヌ東雲:ゲルニカ風というイメージは頭の片隅に残っていましたが、真似っこで終わらないものにはしたかったですね。おおくぼ君にはぜひピアノを弾いてもらいたい、それもグランドピアノがいいと考えていたんですけど、じゃあ自分は何をやるの? という部分で引っかかりまして。ピアノ単体で歌を聴かせるのはちょっとイメージできなかったし、キノコホテルとは全然違うことをやりたかったし、それならピコピコ系なのかなと。キノコホテルでも同期とかをいろいろ導入し始めてしばらく経った時期だったけど、あまりそっちに行きすぎるのも違うと考えつつも個人的に手を出してみたいジャンルではあって。このユニットでその欲求を成就させられたらいいなという構想が自分の中ではありました。おおくぼ君はその手の機材をいっぱい持っていそうだったし。

おおくぼけい:マリアンヌさんはバイオリンも弾けるし、バイオリンとピアノならエレガントでいいなとは思っていたんですけど、僕個人はピアノ一本のスタイルをあちこちでやっていたのでそれらと被らないようにしたかったんです。他ではやっていない自分のやってみたいことを取り入れたい気持ちもあって、それなら電子音を軸にしたものがいいのかなと思って。アーバンギャルドも電子音が主体ですけど、それは細かいところまで構築されたもの、計算し尽くされたものなんです。このユニットではそこまで計算されていない電子音が合うと考えたんですよ。

マリアンヌ東雲:即興要素も多分にあるというか。

おおくぼけい:今のライブもだいぶ即興要素がありますけど、一番最初のライブは今以上に即興要素が強かったんです。

マリアンヌ東雲:最初はなんか適当にカバーをやって、あとは即興でピコピコやっておけば持つんじゃない? という安易な発想でしたから(笑)。

ALi:曲の切り替えがすごい曖昧でしたよね。

マリアンヌ東雲:そういう細かいことは全然決めてなかったもので。アレンジや構成はアドリブの要素が強くて、自分たちでも何が起こるか予測不能でしたし。

──VJのALiさんをメンバーに迎え入れたのは、視覚的要素も重視したユニットにしたいという発想からですか。

ALi:僕が声をかけられたときにマリアンヌさんが話していたのは、シンセや機材に集中するとステージが面白くなくなっちゃうと。

マリアンヌ東雲:自分としては40分ずっとツマミをウネウネいじっているようなライブをしてみたかったんですけど、それって絵面的にどうなんだろう? と思って。それならVJを入れればいいじゃないかと考えて、ALiさんなら引き受けてくれるだろうと連絡してみたんです。

ALi:僕はキノコホテルもアーバンギャルドも大好物でしたから。

おおくぼけい:ALiさんはもともとシンセを直したりもしてたんですよね。

マリアンヌ東雲:そういうことを聞いていたから、いろいろと話が早そうだなと思って。

ALi:ただ、最初のライブの時点では僕はまだメンバーではなかったんです。端っこで映像を操作するという今と同じことをやっていたんですけど。

マリアンヌ東雲:その後、3人連名にしたほうが責任感や当事者意識が芽生えるんじゃないかということでメンバーになってもらったんです。

おおくぼけい:映像を演出する人はバンドマンと感覚が違うことが多くて、ユニットに所属してもらわないとなあなあの関係になるし、ずっとお客さんのままになっちゃうというか。

──ALiさんのVJもまた即興なんですよね?

ALi:何となくの素材は組み立ててあって、その場でどう転んでも対応できるようにしてます。演奏によってエフェクトをかけてみたりとか。バンドは曲単位なのでそのキメだけは外さないように、曲が切り替わった瞬間にバン!と画も変わったほうが分かりやすいので、展開する頭の部分だけは注意してますね。曲間のセッションとかは逆に何も考えてません。自分なりに考えて素材を用意したところでどうなるか分からないし。

即興演奏はその人の素が出る肋骨のようなもの

──その意味でも、先ほどおおくぼさんが話していた“計算されていない”ユニットなんですね。良い意味で不確定要素が多く、細かな所まで決め込まないこその面白さを求めるというか。

マリアンヌ東雲:それを成功させるのはあらかじめ決まったことをやるよりも数倍難しいはずなんですけど、ワタクシは「まあ何とかできるだろう」という安易な気持ちがあるんです(笑)。

おおくぼけい:でもマリアンヌさんはそういう即興的なことに長けていると僕は思うんですよ。キノコホテルの実演会でも延々と続く混沌としたインプロビゼーションがあるじゃないですか。あんなことをやり続けてるバンドも今どきいませんよね。昔のU.F.O. CLUBとかにはいっぱいいたかもしれないけど(笑)。

マリアンヌ東雲:サイケやプログレをやってるバンドならまだしも、歌モノのグループなのにライブの後半は毎回あんな感じですからね。

おおくぼけい:僕はああいうキノコホテルみたいなインプロをフジロックとかで観たいんですよ。絶対盛り上がるはずだし。

ALi:盛り上がるでしょうね。肋骨が始まった年の暮れにキノコホテルが大阪でやったライブにVJで呼ばれたじゃないですか。僕が打ち上げでずっと号泣してて(笑)。

マリアンヌ東雲:あったわね、梅田シャングリラの2デイズ。ワタクシたちが白い衣装でちょっと恥ずかしくて、それなら自分たちがスクリーンになってALiさんに映像を投影してもらえれば映えると思ったんですよ。実演会が終わって打ち上げでALiさんが「キノコのお客さんに褒められて嬉しかった!」とずっと号泣していたので大丈夫? と心配になりましたけど(笑)。でもそこで味を占めて、今後いろいろと手伝ってもらおうと思ったんです。

──女性の身体がスクリーンになるというアイディアは「時からの誕生」のミュージックビデオでも転用されていますね。

ALi:そう、それは僕がVJをやった実演会での手法を活かしたんです。

──決して予定調和ではない、どう転ぶか分からないスリリングさを楽しむことに重きを置くのが肋骨のスタート地点にはあったと思うんです。最初のライブでもマリアンヌさんが機材をいくつも持ち込んだところ本番中に次々と謎のトラブルに見舞われ、それをおおくぼさんが何食わぬ顔でうまくつなげるという絶妙なコンビネーションを見せていましたし。

マリアンヌ東雲:おおくぼ君は即興やセッションの場数を踏んできた人だし、いちいちテンパらないんですよ。ワタクシが何かやらかしても手慣れたもので勝手に進めてくれるし、ワタクシのやりやすいようにフォローしてくれる。

おおくぼけい:そういうトラブルもまた即興の醍醐味ですからね。

マリアンヌ東雲:そんな感覚で受け止めてくれる人と一緒にユニットを組むのは初めてで、彼のやることになるほどなと思ったし、この感じはすごくいいなと素直に思えたんです。

──キノコホテルもアーバンギャルドもキャリアはすでに15年近く、共にある種の雛型というか様式に準じたところがありますが、それとは違う新たなエッセンスを肋骨に求めた部分もありましたか。

マリアンヌ東雲:ワタクシはすごくありました。普段はどうしてもキノコホテルに掛かりきりになって、当時はそれがルーティンワークになってしまう危機感をつのらせた時期でもあったんです。サイドプロジェクトを始めることでキノコホテルの良さや有り難さに気づくきっかけになるかもしれない、いろいろと前向きに考えられるかもしれないと思ったんですね。むしろそう感じられる瞬間を熱望していたというか。

──肋骨を始めた翌年の秋には『MOOD ADJUSTER』という初のソロ作品も発表されたし、そういうモードだったんでしょうね。

マリアンヌ東雲:それまではキノコホテルしかやっちゃいけないのか!? という殺伐とした気分になっていましたけど、いや何の問題もないんだと堂々と開き直れたのは肋骨がきっかけでしたね。

──おおくぼさんはアーバンギャルドはもとよりピアノソロプロジェクトの七十二候、戸川純 avec おおくぼけい、おおくぼけいと建築、雨や雨、オケミス、頭脳警察など八面六臂の活躍で、マリアンヌさんほどの葛藤はなかったように感じますが。

おおくぼけい:個人的な話になっちゃうんですけど、限られた一生のうちに自分のやりたいことはどんどん出していかなきゃと思って。組み合わせとして意外に思われる頭脳警察もたまたまそこにうまくハマったというか、それまで自分の要素として出せなかったものが思いがけず頭脳警察で出すことができて、PANTAさんとも意気投合できたんです。頭脳警察から発展したピーナッツバターではGSをやれたりもしたし。

──ところで、肋骨というユニット名はどちらの発案なんですか。

マリアンヌ東雲:それはおおくぼ君よね。

おおくぼけい:実は僕、人よりも肋骨が一本多いんですよ。けっこうそういう人っているらしくて。

マリアンヌ東雲:左右共に一本ずつ多いの?

おおくぼけい:いや、どっちかですね。昔、ヤンキーに絡まれて蹴られて、病院に行ってレントゲンを撮ったら「肋骨が一本多いですね」と医者に言われたんですよ。自分でもこれは面白い、『創世記』的に言えばここにイブがいるんじゃないか? と思って(笑)。

──ああ、イブはアダムのあばら骨から造られたといいますよね。

マリアンヌ東雲:おおくぼ君のそんな話を聞いて、そういえばワタクシも原爆スター階段のライブを最前列で観て肋骨にヒビが入ったことがあるわよなんて話をしたんですよ。それでユニット名は肋骨にしようかということになりまして。

おおくぼけい:後付けになりますけど、たとえば船の骨格も肋骨ですよね。即興演奏はその人の素が出るものだし、自分の身に普段まとわりついてるいろんなものを外した骨組みが自然と出たものじゃないかと。

マリアンヌ東雲:何だか尤もらしいことを言ってますけど、まあそういうことですね。今後は最初からその話をしましょう(笑)。

MVは得体の知れない感じを出したかった

──音源はいつか出そうと考えながら3年が経過してしまった感じですか。

おおくぼけい:即興的要素が強いので、それをどうまとめて形にするのがいいのか考えあぐねていたところはありましたね。

マリアンヌ東雲:メンバーにVJもいるから、リリースのフォーマットはCDよりもDVDのほうがいいんじゃないかとか。ライブをもう少し重ねたら、ちゃんと撮って編集したライブ映像を発表するのもいいなと思ったし。ライブで映像を投影してもらって、後でハコの据え置きの映像を見るとやっぱりすごくいいんですよ。それはライブの最中には見れないし、自分たちのためにもカメラを何台か設置して撮影するのもいいよねという話もしたんです。

──3カ月連続で新曲を配信リリースするというのは、コロナ禍で時間的余裕が生まれたがゆえの発想だったんでしょうか。

おおくぼけい:去年の7月に配信ライブを一度だけやったんですけど、お客さんの立場になって考えてみれば音源もまだないのにいきなり配信を見てみようとはならないかもなと思って。

マリアンヌ東雲:良し悪しの判断のしようがないっていうか。この3人を知らなければ肋骨までたどり着かないし、そもそも肋骨がどんなユニットなのかは音源なり映像がないと分からないですし。

おおくぼけい:従来のようにお客さんを入れたライブをやれているなら対バンから肋骨を知ってもらえたりするけど、今はまだそうもいかないし。配信ライブをやることになって初めて、音源がないと知ってもらえないことに気づいたんです(笑)。

マリアンヌ東雲:課金された配信を見て初めてその全貌を知るなんて、なかなかの殿様商売よね(笑)。だから配信をやった後にそんな話になったんですよ。CDなりYouTubeのMVなり、何かないとお客さんを増やしようがないねって。その後にInstagramやTwitterのアカウントを作ったんですけど、こちらが何も配信しない限りフォロワーもほとんど増えないわけで。じゃあ音源を作りましょうかということになって。

おおくぼけい:ちょうど外出自粛期間中で曲を煮詰める時間もありましたしね。

──5月19日に配信された「未来の骨格」は『改造への躍動』を愛聴してきた人ならほくそ笑まずにはいられない完膚なきまでのポップソングで、デビューシングルに相応しい出来ですね。

おおくぼけい:あれはけっこう初期にできた曲なんですよ。

マリアンヌ東雲:最初にライブをやったときはオリジナルがほとんどなかったけど、その年の夏に2回目のライブをやるタイミングで何曲かできて。「未来の骨格」はオリジナルの1曲目だったと思います。

おおくぼけい:マリアンヌさんに「こんな曲をやりましょう」と2曲くらいデモを送ったんですよ。今回配信するオリジナルの2曲はそのときにできたものなんです。

ALi:一発目のライブで「未来の骨格」はやってた気がするけど…。

マリアンヌ東雲:最初はやってなくて、その次のライブで初披露したんですよ。

おおくぼけい:最初はそれこそフリクションのカバーをやったりしたよね。

マリアンヌ東雲:そうそう。ほとんど原型をとどめていなかったけど(笑)。

──ちなみにその他のカバーというのは?

マリアンヌ東雲:クラフトワークが「電卓」の日本語バージョンをやるきっかけになったというヒカシューの「モデル」のカバーとか。

おおくぼけい:日本語のやつね。後になってから野坂昭如さんの「終末のタンゴ」、スターリンの「ロマンチスト」、Phewさんの「終曲」とかもやりました。

──マリアンヌさんのご趣味に偏った選曲ですね。

マリアンヌ東雲:ワタクシがやりたい曲を一方的に挙げて、スタジオで何となく合わせてみました。まあ、インプロだからこの程度でいいんじゃないか? ってことで(笑)。

おおくぼけい:ジャズとかと一緒で、原曲のネタさえあれば後は何とでもできますから。

ALi:最初のライブは音源を事前にもらってなくて、当日のリハで初めて聴いて何とか合わせたんですよ。

マリアンヌ東雲:VJをお願いしておきながら事前情報をALiさんに何も与えずに当日を迎えたという。なぜかと言うと、自分たちもライブ直前までどうなるか分かっていなかったから(笑)。

ALi:「速い」「遅い」「テクノ」とか走り書きのメモは見ましたけど(笑)。「ここからはノイズになるから」なんて言われて。

マリアンヌ東雲:「しばらくノイズが続いたら多分次の曲です」みたいなね。

──事前情報を得ていないほうが独特の緊張感も生まれて良かったのでは?

ALi:ワクワクと恐怖の半々ですよね。演奏がどう出るか分からないから、後はもう自分を信じるしかない(笑)。

──ALiさんが手がけた「未来の骨格」のミュージックビデオもまた秀逸で。白塗りメイクを施した3人のインパクトも鮮烈ですが、ロシア語訳の字幕表示が入ることで異国感が増幅されて面白いですね。

マリアンヌ東雲:そう、すごく無国籍な感じになるんです。映ってる人間も白塗りだし、東洋人っぽいけどどこの国の人か分からない感じになっているんです。

ALi:発見された昔のフィルムみたいなイメージというか。だけど今っぽいグリッチも施してあるっていう。

マリアンヌ東雲:そもそもなんで字幕を付けることにしたんだっけ?

おおくぼけい:肋骨のイメージをよく分からないものにしたかったというか、どこの国か分からない感じにしたくて。意識したのは90年代のテクノのアーティストなんですよ。たくさんの変名を使ってたりとか、わざと名前を出さないとか。

ALi:アナログは白盤みたいなテクノ感ね。ソ連が崩壊するまではロシアの情報なんて日本には入ってこなかったじゃないですか。だからその時代の共産圏にこんな映像があったのかもしれないというニュアンスなんです。

マリアンヌ東雲:得体の知れない感じを出したかったんですよ。今や得体の知れないものってあまりないし、情報過多で何でも得体が知れすぎちゃっている。だから肋骨のMVでは年代や国籍をあえてよく分からない感じにしてみたんです。

──80年代の近未来感もニュアンスとしてありますよね。

マリアンヌ東雲:レトロフューチャー的なものはありますね。ごく最近のハイファイなものではなくて。

──マリアンヌさんの歌と語りにボコーダーを施してあるのもそこはかとなく近未来感があるように感じます。

マリアンヌ東雲:ワタクシが地の声で唄うとどうしてもキノコホテルっぽくなってしまうので。肋骨において自分はできるだけ声の個性を削りたいんです。

おおくぼけい:肋骨でのマリアンヌさんはボーカリストというよりプレイヤー的側面が際立ってますよね。ライブでは特に。僕はマリアンヌさんの弾くオルガンが好きで、自分もあんなふうに弾いてみたかったという憧れがあるんです。うまく言えないけど、好きな感覚がマリアンヌさんとちょっと似てるんですよ。オルガンをあんなふうに弾く感じもよく分かるし。

マリアンヌ東雲:そうなの? ワタクシはきちんと鍵盤楽器を習ったこともないし、音楽を理屈で解釈できないから、おおくぼ君みたいにピアノと音楽理論を勉強した方とは完全に別物なんですよ。仮に同じ鍵盤を弾いたとしても。でもだからこそ、自分が技術的に追いつかない部分はおおくぼ君にお願いするんです。それはALiさんの映像も同じで、自分よりテクニカルな方に素直にお任せしたほうがいいんです。いつもキノコホテルで生じる他者との軋轢や摩擦は肋骨では皆無ですから。

想定内で自分の思い通りのものはつまらない

──6月23日に配信された「時からの誕生」は黒木香さんのカバーということで、躍動的なエレポップとして昇華されています。なぜこの曲を取り上げるに至ったのでしょう?

マリアンヌ東雲:もともとワタクシが黒木さんのその曲を好きで、友達のパーティーとかでDJを頼まれるとかけたりしていたんです。いま『全裸監督』のシーズン2が話題ですけど、一昨年そのシーズン1が始まって、黒木さんの存在がフィーチャーされているのを見て「時からの誕生」を思い出したんですよ。それをカバーしようと提案して、去年の配信ライブでやってみたんです。

おおくぼけい:「時からの誕生」が珍しいのは、マリアンヌさんが打ち込みをほぼ手がけていることなんです。僕が後で手直ししてみようかなとも思ったんですけど、この感じのままがいいということで。

ALi:イタロ・ディスコ感があるもんね。

マリアンヌ東雲:80年代のダンスミュージックの洗練されてないB級感をあえて残したかったんです。アレンジもそんなにいじってないし、おおくぼ君にもっと引っ掻き回してもらっても良かったんですけど、結果的にあれで良かったのかなと。

──オリジナル曲が収録された黒木香さんの『小娘日和』(1987年発表)もサブスクで聴けるし、ぜひ聴き比べていただきたいですね。

おおくぼけい:黒木さんのオリジナルがサブスクで解禁になったのは「時からの誕生」の配信リリースとたまたま同じ日だったんですよ。

マリアンヌ東雲:それまではYouTubeとかで聴くしかなくて、CDもコンピとかにたまに入るくらいで、作品自体はCD化されてないんです。

おおくぼけい:著作権的にカバーしても大丈夫かと問い合わせもしたんですよ。「全然いいですよ」みたいな返事でしたけど。

マリアンヌ東雲:カバーに関してはワタクシが過去に散々な目に遭ってるし(笑)、同じ轍は踏みたくないので念のため確認してもらったんです。

──意外だったのが、作詞がテレサ・テンさんや堀内孝雄さんなどのヒット曲で知られる荒木とよひささんなんですよね。テクノポップ仕様の不可思議な歌詞がユニークで、大御所の作詞家らしくなくて。

おおくぼけい:ワード的にはかなり黒木さんっぽいですよね。

マリアンヌ東雲:A面2曲目の「A Love Note For You」という曲が確かご本人の作詞なんですよ。個人的には『全裸監督』のシーズン2が始まるまでには何としてでも「時からの誕生」を形にしようと思っていたんです。シーズン2がいつか始まるのはシーズン1の時点で分かっていたので。そしたらシーズン2の撮影がコロナ禍で延期になってしまったんですね。そのおかげでこちらはジャストなタイミングで配信リリースすることができたんですけど。

おおくぼけい:サブスクで「時からの誕生」と検索すると黒木さんと肋骨しか表示されないし、『全裸監督』の人気に乗じて肋骨の「時からの誕生」ももっと世に広まるといいんですけどね(笑)。

──「時からの誕生」のミュージックビデオは先ほども少し触れましたが、女性の身体をスクリーンに見立ててモザイク処理を施しながらメンバーを見せる手法が画期的ですね。

ALi:オリジナルが黒木さんなのでエロティックな要素を入れたかったし、メンバーの姿も入れたいし、「未来の骨格」と違って色も付けたかったんです。それと60年代や70年代の欧米の映画にあった身体に映像を打つ感じもやりたかった。

おおくぼけい:僕は『007 オクトパシー』とかを連想したけどね。あれは1983年の映画だけど。

ALi:ああ、でもそんな感じ。肋骨のMVは個人的に実験場だと思っていて、有り難いことに2人はその試行錯誤を認めてくれるんです。

おおくぼけい:ALiさんには仕事みたいにならないでほしいんですよ。MVを作るにしてもワンアイディアで全編貫くような意欲的なことをしてほしいし、よくあるMVらしくメンバーに迎合した感じではなく、独立した映像作品としてこんなことをやってみたという確固たるポリシーを貫き通してほしいんです。

ALi:嬉しいですね。「未来の骨格」のこだわりで言えばパタパタパタ…という昔のフィルムみたいなちょっとぎこちない感じとか。

おおくぼけい:あれは2個のカメラを使って映像をずっとダブらせてあるんですよね。

ALi:動画は静止画の集まりで成り立つもので、1秒間に静止画を何回も流しているのが動画なんです。動画の多くは1秒間に30枚の静止画が流れていることになるんですけど、それじゃただの静止画の繰り返しじゃないですか。だから「未来の骨格」は2個のカメラで60枚にしてみたんです。それぞれのカメラでちょっとずつ動かしてあるんですよ。イメージは古いフィルムなんだけど、当時では成し得ない60枚というフレーム数なんです。

おおくぼけい:感触は古いけど技術的には最新のものであるという。「未来の骨格」という時間をテーマにした曲だから、映像の時間芸術を試みたわけですね。

ALi:そうなんです。パタパタパタ動いてるけど、なんかヌルヌル動いてるよねっていうか。それは今の時代じゃないとできないことで、ただ古めかしいものにしただけじゃないんです。逆にただ古めかしくするだけならフレーム数を落とせばいいので。だからこう見えて楽曲に即した“時代”なり“時”を自分なりにテーマにしたつもりなんですよ。「時からの誕生」のほうは、よく見るとエロティックという匙加減を気に留めました。

おおくぼけい:パッと見じゃ気づかなかったりもするしね。

マリアンヌ東雲:あれがちょうどいいんですよ。露骨に女性の裸を感じさせないのがいい。モデルさんの顔も映っていないから匿名性も保たれているし、何か偏った印象が残ることがないのが絶妙なんです。

おおくぼけい:「時からの誕生」のMVは(松永)天馬君にも好評でした(笑)。

──「未来の骨格」のほうは?

おおくぼけい:「もうちょっと何か工夫できるんじゃない?」って。

マリアンヌ東雲:余計なお世話だと言っておいて(笑)。

ALi:そう言われるのは予想してました。でもあれは最初に見ていると疲れるかもしれないけど、後半になると慣れて気持ち良くなってくるはずなんですよ。ちなみに言うと、「未来の骨格」も「時からの誕生」もMVはYouTubeとサブスクではちょっと違う映像なんです。その違いを間違い探しみたいに楽しんでもらえたら嬉しいし、いろいろ深掘りしてほしいですね。「時からの誕生」の“La performance del tempo”というサブタイトルがなぜイタリア語なのか? とか。

マリアンヌ東雲:そういういろんな仕掛けのあるMVにしろ曲のアレンジにしろ、自分があれこれ言わずにお任せできるのがワタクシとしてはすごくラクなんですよ。

──映画に喩えるなら、キノコホテルでは監督、脚本、主演、照明や大道具・小道具、果ては配給に至るまでのすべてを一身に背負うわけですからね。

マリアンヌ東雲:それをキノコホテル以外ではやりたくなくて、キノコ以外でそれをやったらキノコと同じになってしまうから、いかにみんなで分業しながらメンバー一人ひとりの個性や意見を反映できるかが自分にとって肋骨の存在意義でもあるんです。もちろん何でもいいわけじゃないけど、おおくぼ君の曲作りやアレンジもALiさんの映像も素直にいいわねと言えるんですよ。

ALi:そこはマリアンヌさんの懐の深さなんです。本当に自分の好きなようにやらせてもらっているので。

マリアンヌ東雲:ダメなときは憚らずダメと言いますし、今のところ2人から面白いものが仕上がってくるし、自分の想定外のものが上がってくる。でもそのほうがいいじゃないですか。逆に想定内で自分の思い通りのものっていうのはその時点でつまらないわけですから。

「電気魚の骨」のアレンジは三途の川のイメージ

──そして7月21日に配信されるのは「電気魚の骨」という幻想的かつ不穏な空気も感じるメランコリーな楽曲なのですが、まず“電気魚”は“デンキギョ”という読み方でよろしいですか?

おおくぼけい:“デンキサカナ”にしようと思って。

マリアンヌ東雲:そうなの? “デンキウオ”だと思ってた。

ALi:僕もそう思ってました。

マリアンヌ東雲:“デンキウオ”のほうが語呂が良くない?

おおくぼけい:じゃあ“デンキウオ”にしましょう。

マリアンヌ東雲:3年前からある曲なのに、たったいま正式なタイトルが決まりました(笑)。

おおくぼけい:これは「未来の骨格」と対になる曲ですね。

マリアンヌ東雲:「未来の骨格」がA面、「電気魚の骨」がB面みたいなイメージですね。

──配信リリースされた3曲はどれも趣きが違うし、肋骨の手の内と引き出しの多さを一気に提示したようにも見えますね。

マリアンヌ東雲:引き出しが多いと思ってもらえるか、節操がないと思われるか分かりませんけど(笑)。

おおくぼけい:「電気魚の骨」はもともとちょっと違ったアレンジだったんですよ。最初はドツドツドツ…というビートのある感じで。

ALi:四つ打ちが入りつつ、もっとダークな感じでしたよね。

おおくぼけい:僕の独断で、肋骨のライブ感を出した曲を見せたほうが面白いと思って。

マリアンヌ東雲:アレンジが変わったのを聴いて、自分は三途の川を思い浮かべたんです。

ALi:ああ、それじゃそんなにズレてなかったんだ。

──どういうことですか?

ALi:実は今朝、「電気魚の骨」のミュージックビデオの撮影をしてきたんですけど、それはヨコハマメリーが海辺で踊るイメージの映像なんです。

マリアンヌ東雲:ヨコハマメリーのような雰囲気の舞踏家の方がずっと踊り続けるっていう。

ALi:コンテンポラリーダンスから舞踏まで許容範囲の広いダンサーの神田 初音ファレル君に一発撮りで踊ってもらったんです。「電気魚の骨」を聴いたら魚や水のイメージが浮かんで、海辺の撮影がいいだろうと思ったんですよね。

マリアンヌ東雲:ワタクシもあのアレンジを聴いて水辺を感じたんですよ。

ALi:その初音君が去年1年間、コロナ禍もあって自撮りの即興ダンスを毎日SNSに上げていたんです。それを取り入れるのも面白いなと思って、彼の自撮りで物語が進んでいく形がいいなと。「電気魚の骨」の歌詞は“孤独”とか“独りぼっち”がキーワードになっていると感じたので。

おおくぼけい:あの歌詞をあらためて読んでみると、マリアンヌさんってこういう歌詞も書くんだ!? という驚きがあったんですよ。

マリアンヌ東雲:「未来の骨格」もそうなんだけど、キノコホテルとは違う歌詞を書けるのが肋骨の楽しみの一つでもあるんです。「未来の骨格」の歌詞は特に自分でも気に入っていて、おおくぼ君もその歌詞を褒めてくれたものだから、当時の『スナック東雲』とかのトークライブではことごとく「最近、歌詞を褒められてすごく嬉しい!」という話をしたんですよ(笑)。それまでキノコの従業員でワタクシの歌詞をじっくり読んで「すごくいい歌詞ですね」なんて言ってくれるのは、マネージャーを含めて誰一人いなかったので。ずっと孤独の真っ暗闇の中で曲を書いて生きてきたし、メンバーが歌詞を褒めてくれるなんてあり得ない話だったんです(笑)。

おおくぼけい:でも、このあいだキノコホテルとアーバンギャルドが西永福JAMで対バンしたときにキノコが「セクサロイドM」をやったでしょ? あれを聴いた浜崎さんが「マリアンヌらしいすごくいい歌詞だね」って言ってましたよ。

マリアンヌ東雲:本当? 分かる人には分かっていただけるのね。

──「電気魚の骨」の歌詞には肋骨のライブタイトルである“人体実験”というワードが出てきますね。

マリアンヌ東雲:正しくは“夜の人体模型”ですね。自分ではちょっとリケジョぶった歌詞を書きたくて、そんなワードが出たのかもしれません。それがまた分かりやすく肋骨は肋骨、キノコはキノコという自分の中での明確な違いの一つが歌詞だったりもするんです。

おおくぼけい:「未来の骨格」も「電気魚の骨」もそれぞれ“時の経過”を歌詞で綴ってあるのが面白いんですよ。

ALi:“時間”がキーワードになってる気はしますね。

おおくぼけい:「気づけば私はどんどん干涸びて」なんて歌詞をマリアンヌさんが書くんだ!? と思ったけど、それも“時の経過”の象徴なんですよね。

ALi:語りの部分は受け入れるべき“今”なんだけど、メロになると混乱してるじゃないですか。その感情が“今”なのか“過去”なのか分からないし、それが混在しているのが面白いんですよ。

マリアンヌ東雲:そうそう。“過去”を思い出しながら“今”のことを語っているのか分からなくなってくるんです。

ALi:今朝の撮影でも最後のテイクで初音君に言われたんですよ、「ワードをください」って。それで僕の解釈として「語りの部分は地に足が着いてるけど、メロが入るとグチャグチャに混乱するんだよ」って伝えたんです。自分が年老いたのを自覚するのは語りまでで、サビに入るとそれが分かってないからって。

マリアンヌ東雲:そうなんです。いつのまにか少女に戻っちゃってるの。その不気味さみたいなものがアレンジの不穏さも相俟って面白い。

ALi:「タンゴを踊る」なんて言ってるけど、多分この人はもう立てないし動けないんだと僕は思ったし、“夜の人体模型”というのは自分の身体を見て言っているのかもしれないし。

マリアンヌ東雲:ああ、なるほどね。最後は植物人間になっているのかもしれないし。そういう歌詞の解釈はどんどん自由に捉えてほしいですね。肋骨ではキノコホテル以上に自由に解釈できる歌詞になっていると思います。書いている段階ではそこまで意識してないけど、出来上がってみるとそんなふうになっているので。

時間軸の変化が通底したテーマとしてあるのかもしれない

おおくぼけい:こうして初めてインタビューを受けて話しながら思ったんですけど、肋骨は音も歌詞も映像も時間を超越したようなところがありますよね。未来を想像した曲なのに実際は過去のことを唄っていたり。

マリアンヌ東雲:そうかも。そもそもライブは時報の音で始まるじゃない? あれはワタクシが使うことにしたんだけど、ライブの前にあんな緊張する音を聴きたくないじゃないですか。でもあの時報の音が鳴る中でALiさんのVJが始まって、おおくぼ君が出てきて…というイメージが最初から自分の中で断片的にあったし、肋骨ではそんなことがやりたかったわけです。ずっと意識していたわけじゃないけど最終的には辻褄が合うんですよ。

おおくぼけい:即興というのは現在進行形でもあるけど、それも徐々に過去になっていくわけで。あまり意図してなかったんですけど、こうして話していると3人の共通したテーマとして時間軸の変化があるように思いますね。

ALi:「時からの誕生」というカバーもやってますしね。

──時間軸で言えばテールエンドとなるのは過ぎ去った昨日ですが、今この瞬間はすでに明日の初めを追尾している…といったところでしょうか。肋骨の楽曲は時間軸を自在に飛び越えるというか。

おおくぼけい:キノコホテルもアーバンギャルドも偉大なる先人に敬意を払って過去の音楽を継承しつつ、新たな表現を生み出していますよね。その意味では過去から未来へ、現在から未来への転生が自然と肋骨にも投入されている気がします。

マリアンヌ東雲:結局、過去と未来のどちらかだけで生きている人なんていないし、時間の感覚ってめちゃくちゃですよね。ちょっと疲れたと思って横になって、一瞬で目が覚めたかと思ったら5時間も経っていたり。かと思えば、時計をじっと見ていていつまでも時間が進まないと感じる時もあったり。一人ひとり同じ空間にいても時間の進み方や感じ方は違うものだし、時の流れは本当に捉えどころのないものですよね。

──成り行き任せで始まったユニットかと思いきや、意外と深いテーマが根幹にありそうですね(笑)。

おおくぼけい:アダムの肋骨からイブが造られたところから始まって(笑)。

マリアンヌ東雲:このインタビューで3人がやっといろんなことに気づけたところですから。

おおくぼけい:本人同士だと照れもあって、なかなかこんな話もできませんからね。

マリアンヌ東雲:こうして訊かれてお話してると、ああなるほど、みんな思ってる以上にいろいろと考えてるんだなって感じですけど、内実は頭に浮かんだことを即興で話しているに過ぎないんです。

ALi:これもまた即興的なセッションみたいなものですからね。

おおくぼけい:マリアンヌさんも僕もそこそこの経験を積んできたからこそ肋骨のような即興ユニットをやれていると思うんです。いろんな出会いがあって刺激を受けて咀嚼して、その果てに残ったものが各々やっているバンド以上に出ているんじゃないかと。“電撃的お耽美ユニット”だけに、電撃的な感じで(笑)。

──なるほど。いろんなことが淘汰されて、肋骨という大事な骨組みだけが残ったわけですね。

ALi:それさえあればいいというか。肉付けはこれから変幻自在にしていけばいいんじゃないですかね。

マリアンヌ東雲:肉を付けようが削ぎ落とそうが、骨格があればどうとでもなりますから。今以上に変化していく可能性もあるし、かといって具体的なビジョンがあるわけでもない。そのうち気が向けば2人のどちらかが曲を作って、それを聴いてああなるほどとか思いながらまた淡々とやっていくような気もします。

おおくぼけい:個人的にはそろそろアルバムを作りたいと思ってるんですけど。

マリアンヌ東雲:いいわね。またいい歌詞を書かせて頂戴よ。

おおくぼけい:配信リリースする曲を完成させた後、マリアンヌさんが曲を書いて僕が歌詞を書く時期が珍しく続きましたからね。

──分業はそのパターンもありなんですね。

マリアンヌ東雲:「風葬」とかがそうよね。おおくぼ君が先に詞を書いて、それにワタクシが曲を付けて。

おおくぼけい:「風葬」は7月18日のライブでもやるだろうし、それ以外にも僕が作詞した曲を何カ月か後にリリースするのもいいだろうし。一応、歌は録ってありますから。

──目下、レパートリーは何曲ほどあるんですか。

おおくぼけい:10曲くらいですかね。

マリアンヌ東雲:既存の曲もいいけど、もっと新しい曲があったほうがいいわね。

おおくぼけい:曲はいくらでもできるんですよ。僕は書き上げるのも早いし。

マリアンヌ東雲:じゃあ書いてよ。

おおくぼけい:マリアンヌさんだって書けるじゃないですか(笑)。

ALi:肋骨はアコピとバイオリンが並ぶ画が様になるし、ヨーロッパとか海外のアーティストっぽいんですよ。YouTubeでも国内外の方からコメントをもらってるし、海外を視野に入れた活動を展開していくのもいいですよね。

おおくぼけい:海外はぜひ行きたいですね。

マリアンヌ東雲:ワタクシは海外のフェスに出てみたい。なんとなくベルリンとかがいい(笑)。

おおくぼけい:こうなったらボウイに倣って、目指せ“ベルリン三部作”ですね(笑)。

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