全登場人物を追いつめる古田新太 娘の死にモンスターと化す父親 「空白」本予告

9月23日より劇場公開される、古田新太と松坂桃李が初共演する映画「空白」の、本予告映像が公開された。

公開された本予告映像では、添田(古田新太)が夕食中、娘の花音(伊東蒼)に「はっきり喋れ」とぶっきらぼうに言い放つ姿から始まる。そして、花音が青柳(松坂桃李)に追いかけられたことで起こった事故で亡くなってしまったこと、青柳に詰め寄る添田の姿、声を震わせて謝罪しながら土下座をする青柳の姿などが映し出される。さらには、花音を轢いた運転手、加害者の母(片岡礼子)、添田の前妻(田畑智子)、弟子の漁師(藤原季節)、娘の元教師(趣里)、正義感の強い店員(寺島しのぶ)など、添田の狂気が周りの人たちを追い詰めていくことが描かれている。

後半では、何が真実で何が正義なのかということや、添田の狂気に飲み込まれた人々の表と裏、愛と憎しみ、信念が絡み合いながらあらわになっていくことが示され、「人は人を憎み、人は人に寄り添って生きて行く」というナレーションに、うっすらと目に涙を浮かべる添田の姿が映し出される。

また、7月16日より全国の劇場などで特典付きムビチケカードが販売されることが決まった。特典は、「空白」のオリジナル“虫除け”うちわで、表面に古田新太演じる添田が、裏面に松坂桃李演じる青柳が写し出されている。表面のタイトルロゴをこすると、虫が嫌がる臭いがする。

「空白」は、スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれてしまったことで娘を失った父親が、狂気のモンスターと化す姿を描いた作品。父親の添田充を演じるのは、劇団☆新感線の看板役者である古田新太。充に人生を握りつぶされていくスーパーの店長・青柳直人を務めるのは、「新聞記者」などの松坂桃李。「新聞記者」「ヤクザと家族」など、挑戦的なテーマの作品を送り出しているスターサンズの河村光庸プロデューサーが企画し、「ヒメアノ~ル」「BLUE/ブルー」などの𠮷田恵輔が自らのオリジナル脚本によって監督を務める。

【作品情報】
空白
2021年9月23日(木・祝)全国公開
配給:スターサンズ/KADOKAWA
(C)2021『空白』製作委員会

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