長崎1区に初村氏 擁立 安倍前首相の秘書 自民県連方針

初村滝一郎氏(自民県連提供)

 自民党県連は11日、今秋までに実施される次期衆院選長崎1区に、安倍晋三前首相の政策秘書で諫早市出身の初村滝一郎氏(41)を擁立する方針を決めた。16日の選挙対策委員会と常任総務会で正式決定し、党本部に公認申請する。
 長崎1区の同党候補を巡っては、現職の冨岡勉氏(73)=比例九州、4期目=の不出馬表明を受けて、県連が5~9日に公募した。県議ら11人が応募し、6人が書類選考を通過。県連は11日の初回選考委員会で面接した後、委員27人が無記名で投票した。関係者によると、初村氏が7割の19票を得た。
 初村氏は長崎日大高、大阪芸術大卒。2004年から安倍前首相の秘書を務めている。父謙一郎氏は元衆院議員、祖父滝一郎氏(故人)は元参院議員、鈴木改造内閣で労相を務めた。
 選考委終了後、県連会長の古賀友一郎参院議員は「長崎の将来を引っ張っていく若さと力に期待している。(長年の秘書経験から)永田町にも多くの人脈を持っており、長崎のためにも大いに力を発揮してほしい」と述べた。
 初村氏は12日、県連事務所を訪れ、山本啓介幹事長らにあいさつした。初村氏は取材に「まだ正式決定ではない。(決定すれば)とにかく頑張るだけだ」と話した。
 長崎1区には国民民主党現職の西岡秀子氏(57)と共産党新人の安江綾子氏(44)が立候補を予定している。


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