阪神尼崎駅前の商業施設「アマゴッタ」管理のジョイハウス(株)(大阪市西区)が破産

※画像は実際の企業と関係はありません

 ジョイハウス(株)(TSR企業コード:571804950、法人番号:8120002050313、大阪市西区立売堀1-7-12、設立2001(平成13)年12月、資本金300万円、日向利幸社長)は7月1日、大阪地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には佐藤吉浩弁護士(佐藤吉浩法律事務所、同市北区西天満5-9-7、電話06-6361-8080)が選任された。
 負債総額は約30億円。

 商業施設を中心とする不動産の賃貸管理業者。2004年、当社が主体となって阪神尼崎駅前の複合商業施設「アマゴッタ」を開設(取得は2011年)。さらに、2012年に奈良県北葛城郡の「レインボープラザ西大和」、2013年には京都府宇治市の「レインボー小倉」の不動産を取得するなど大型投資を実施し、この間の2012年11月期には売上高4億6302万円をあげていた。
 しかし、資金負担は重く、経営は次第に悪化。そうしたなか、2014年から2015年にかけて所有施設を信託による証券化し、さらに2016年には宅建業許可登録も廃業。業容を大きく縮小していた。
 2018年には「レインボー小倉」の中核テナントであるスーパーが撤退し、以降も店舗の流出が続き、債権者からは差押登記がなされるなど厳しい状況を露呈。「レインボープラザ西大和」も同様にテナントの流出が相次ぎ、2018年以降は差押登記がなされるなどして先行きが注目されていたところ、債権者より破産を申し立てられ、今回の措置となった。

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