大村産のフルーツなどで「夢サンド」 長崎大生が児童らと開発

児童からアイデアを募集し、大村産フルーツなどを使った「夢サンド」を完成させた学生ら=大村市、おおむら夢ファーム・シュシュ

 長崎大教育学部の学生3人が、大村市立萱瀬小(福永琢也校長、73人)の児童とコラボレーションし、大村産のフルーツなどを使ったサンドイッチ「夢サンド」を開発し、同市弥勒寺町のおおむら夢ファーム・シュシュで販売している。
 3人は同大3年の岩本菜那さん(21)、植田優貴音さん(20)、廣瀬翠さん(21)。新型コロナウイルス禍で大学生も小学生も活動が制限される中、一緒に思い出づくりに取り組もうと企画した。
 学生は6月、同小で6年生を対象に、地産地消や国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマにした授業を実施した。その一環で、大村産の食材を使ったサンドイッチのアイデアを募集。6年生をはじめ全学年からイチゴやベリーなどを使ったり、パンにコーヒーを練り込んだりしたサンドイッチのアイデア計69通が寄せられた。
 学生とシュシュの社員が検討し試作。味のほか断面の「映え」にもこだわり、ブルーベリーやバナナ、卵焼きなど計7種類を商品化した。価格は260~980円。
 販売初日の10日は朝から同小の児童や家族、教諭らが詰め掛け、完成した夢サンドを購入した。アイデアの中には旬でないフルーツを使った物もあったため、今後、季節ごとに種類を増やしていく。
 3人は「1人でも多くのアイデアを実現して子どもたちに喜んでもらいたい」「今回の取り組みが、大人になった時の思い出の一つになれば」などと話した。

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