九州北部、中国地方が梅雨明け いずれも平年より6日早い

13日午前8時半頃の福岡市天神のようす。(撮影:米倉絵美気象予報士)

きょう13日(火)午前、福岡管区気象台と広島地方気象台はそれぞれ、九州北部(山口県を含む)と中国が梅雨明けしたとみられると発表した。  平年に比べていずれも6日早く、昨年に比べて九州北部は17日、中国は18日早い梅雨明けとなった。これらの地域は週末から週明けにかけても、内陸を中心に夕立があるものの、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い見込み。

 九州北部や中国では、5月15日(土)に平年よりかなり早い梅雨入りの発表があり、5月中旬を中心に梅雨前線の影響で降水量がかなり多くなった。その後、6月の降水量は平年より少なく、九州北部は7月に入っても、平年に比べて降水量が少ない状態が続いた。一方、中国は7月上旬から山陰を中心に記録的大雨となり、河川の増水や氾濫が相次いで発生した。

13日午前9時半頃の広島市中区のようす。(撮影:勝丸恭子気象予報士)

■梅雨期間降水量(5/15~7/12まで)(速報値)   降水量  平年比

下関 407.0ミリ  80%  山口 537.5ミリ  95%

福岡 272.5ミリ  57% 佐賀 515.0ミリ  81%

大分 414.0ミリ  76% 長崎 486.5ミリ  84%

熊本 693.5ミリ  92% 広島 689.0ミリ  146%

呉  527.5ミリ  120% 福山 383.5ミリ  108%

岡山 392.5ミリ  119% 津山 557.0ミリ  143%

松江 797.0ミリ  223% 西郷 341.0ミリ  99%

浜田 506.0ミリ   131% 鳥取 603.5ミリ  197%

米子 689.5ミリ  198% 境  910.0ミリ  267%  

 なお、梅雨は季節現象であり、その入り明けは平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある。梅雨入り、梅雨明けともに速報値として一旦、発表されるが、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を秋に行い、その結果を確定値としている。

© 株式会社ウェザーマップ