並行在来線支援を 長崎県副知事が国交省に要請 

 整備新幹線の並行在来線に関わる本県など12道県でつくる協議会は12日、新型コロナウイルスの感染拡大で並行在来線が大幅な減収となる中、運行を継続できるよう支援の継続・拡充を国土交通省に要請した。
 並行在来線は整備新幹線の開業に伴い、原則JRから経営分離される。九州新幹線長崎ルートは来年秋に武雄温泉-長崎が部分開業し、並行在来線に当たるJR長崎線肥前山口-諫早は長崎、佐賀両県が鉄道施設の維持管理を担い、JR九州が運行する。
 本年度事務局の本県の平田研副知事がオンラインで要請。新型コロナの影響に対する支援のほか、▽経営分離される並行在来線と同様の支援措置の肥前山口-諫早への適用▽北陸新幹線金沢-敦賀の工期遅延に伴う運行会社への影響の軽減▽経営分離後の多大な設備投資への支援拡充▽車両更新などへの特段の配慮-などを求めた。

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