名古屋市主催NAGOYA Movement、ドローン活用新事業を共創するスタートアップ企業募集開始

名古屋市は、同市が主催する「NAGOYA Movement」において、東朋テクノロジー株式会社がドローンを活用した新事業を共創するスタートアップ企業の募集を開始したことを発表した。

NAGOYA Movementは、スタートアップ企業の成長を促すため、オープンイノベーションによる事業会社との共創を促進するプログラム。事業会社とスタートアップ企業の確度を高めたマッチングとその後のサポートを行っている。事業会社とスタートアップ企業の共創のモデルケースを実現するため、事業会社のアセットの明確化や、スタートアップ企業との協議に関するメンタリングなど、マッチング精度向上と案件化への伴走支援を実施している。

昨年度からNAGOYA Movememtに参加している東朋テクノロジーより、今回はドローンを活用した新規事業を共創できるスタートアップ企業の募集を開始。以下の2つのテーマに関する技術を持つのスタートアップ企業との協業を募集している。

■募集テーマ①:水中ドローンによる水中点検・検査業務の効率化

顧客の課題と解決策

ダム点検を例にすると、従来ダイバーに外注して実施してきた水中探傷検査業務は、複数のダイバーによる丸1日の点検で、1回の調査に高額な費用がかかっていた。そこで、解決策として、水中ドローンにセンサーを組み込むカスタマイズを施すことで、水中点検サービスの提供を目指す。水中ドローンで点検業務を行えるようになれば、コストも大幅に削減できるほか、点検業務の一連のサービスを一括で提供できるようになるという。

出典:平成27年度 次世代社会インフラ用ロボット(水中維持管理用詳細版)(国土交通省HPをもとに一部加工して作成)

募集技術

上記の内容での協業募集に伴い、以下のような技術を保有しているスタートアップ企業を募集している。

  • 水中ドローンのハードウェア
  • センサー技術(超音波、赤外線など)
  • コンクリート探傷のノウハウ

■募集テーマ②:ドローンによる空中巡視・点検業務の効率化

顧客の課題と解決策

高所などの危険な箇所や、直接目視ができない設備の点検は難易度が高く、精度の高い検査を実施することは難しい場合がある。そこで、ドローンにカメラやセンサーを組み込むカスタマイズを施すことで、高所を中心とした目視が難しい設備の外観検査や点検サービスの提供を目指す。巡視や調査・検査のニーズに合ったセンサーなどを組み込むことで、それぞれの環境下で最適な点検業務が実施できるモデルを提供する。

募集技術

上記の内容での協業募集に伴い、以下のような技術を保有しているスタートアップ企業を募集している。

  • 水中ドローンのハードウェア
  • センサー技術(赤外線、超音波、ガス、蒸気など)
  • 高性能カメラ技術
  • 画像検知・処理技術
  • ドローン自動運転システム

▶︎NAGOYA Movement

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