【高校野球神奈川大会】東海大相模コールド発進 指揮官最後の夏も「いつも通り」貫く

【東海大相模-関東学院六浦】

 闘将の最後の夏が始まった─。高校野球の第103回全国選手権神奈川大会は13日、サーティーフォー保土ケ谷球場で2回戦が行われ、春の選抜大会覇者で第1シードの東海大相模が関東学院六浦を11─0の五回コールドで下した。東海の門馬敬治監督(51)は今夏限りの退任を表明している。

 東海は初回、先頭の主将大塚瑠晏(3年)が右前打と二盗でチャンスメークし、2番綛田小瑛(同)の適時二塁打で先制。敵失も絡んで3点を追加すると、二回も大塚、綛田、指揮官の次男・門馬功(同)の3連打などで3点を奪い、攻撃の手を緩めなかった。コールド勝ちに大塚は「(東海大)相模の持ち味を出せた」とうなずいた。

 投手陣はエース石田隼都(同)が3回1安打無失点。庄司裕太(2年)、武井京太郎(同)も1イニングずつを無得点に封じた。

 門馬監督は1999年の初采配から22大会連続(昨夏の代替大会を除く)で初戦を突破。自身にとって最後の夏だが、「選手たちには『いつも通り。チームのために。勝つために』と伝え続けた。このグラウンドで勝ち、次への道をつなぐしかない」と変わらぬ姿勢を貫いた。

 東海は17日、サーティーフォー相模原球場で藤沢総合・平塚農商─横須賀大津の勝者と3回戦を行う。

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