杉咲花「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」で朝ドラ以降初の連ドラ主演。勝ち気で天然な盲学校生役

杉咲花が、日本テレビ系で10月スタートの連続ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(水曜午後10:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。

同作は、WEB連載(KADOKAWA)での閲覧数累計2000万PVを突破した、うおやま氏による話題作が原作。光と色がぼんやり分かる程度の弱視の盲学校生・赤座ユキコ(杉咲)が、誰からも恐れられている不良少年・黒川森生に出会い、不器用ながら少しずつお互いのことを理解しひかれ合っていく、ギャグとラブコメ要素が満載の新世代ラブコメディーだ。

NHK連続テレビ小説「おちょやん」以来、初となるドラマ出演で、本作が同局のドラマ初主演となる杉咲。演じるユキコは、盲学校高等部3年生で「色がうっす分かる」「ルーペを使えば大きい字を認識できる」程度の弱視で、外を歩く時は白杖を持っている。見かけによらず口が悪いが、気を許すと天然でかわいらしい一面がある。ある日、ヤンキーの森生と出会い、なぜかまとわりつかれるように。初めは森生に冷たい態度をとるユキコだったが、次第に彼の真っすぐさにひかれるようになる。数年前に母を亡くし、父と姉・イズミとの3人暮らしというキャラクターだ。

原作を読んだ杉咲は「2人が少しずつお互いのことを知りながら、不器用にひかれ合っていく姿がコミカルに描かれる中で、『普通ってなんだろう?』ということを問いかけている作品で、すごくリアリティーを感じました。胸がキュンとしたり、思わず笑ってしまったり、応援したくなるような描写もありつつ、共感できるポイントもたくさんある作品だと思います」と感想を語る。

続けて「とてもピュアな人だと思いました」というユキコに関しては、「恋に対して臆病になってしまっているユキコが、森生からのアプローチに強気で反応しながらも、実は動揺してしまっているという姿はとてもかわいらしくて、クスッと笑ってしまうようないとおしさのある人だなと感じました。共通点は、自分が身につけるものにこだわったり、それを楽しんでいるところです。また、不器用でうまく伝えられない部分もありながら、基本的には自分の感情に正直で、うそをつかない素直なところに魅力を感じました」とコメント。

さらに、恋の相手となる森生については「『海は広い! 犬はかわいい! ユキコさんが好き!』みたいな…。感情のホームランを常に打ち続けているような真っすぐさが憎めないなと感じ、とても好きなキャラクターです」と早くも愛着を抱いている様子。

また、今作のタイトル「恋です!」にちなみ、杉咲自身を一言で表すと「〇〇〇です!」には何が当てはまるか尋ねると「『ごはんが好きです!』ですね。料理をすることも食べることも好きで、生きる楽しみです(笑)。1日の中でごはんを食べる時間が一番好きです。好きなメニューは豚しゃぶで、自分でもよく作ります」と笑顔を見せる。

そして「一見交わることのなさそうな2人がひかれ合っていく姿にキュンとしたり、ハラハラさせられたり、思わず笑ってしまったり。そして、自分にとってのコンプレックスだと感じていたものすらも、なんだかいとおしく感じられる瞬間があるような、見てくださる方にとって勇気づけられるような作品になったらいいなと思っています。楽しみにしていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

原作のうおやま氏は「『見えにくさ』を抱える人のことを知ってもらいたくて1人で始めた漫画が、さまざまな方に支えられて少しずつ広がり、このたび素晴らしいキャストとスタッフの皆さまに実写化していただけること、奇跡だと感じています。マイノリティー同士のラブコメだからこそ、生きづらいと感じている多くの方の心に寄り添えるドラマになる、と楽しみにしています!」とドラマ化を喜んでいる。

番組を手掛ける森雅弘プロデューサーは「とにかく明るく、パワフルで優しいうおやまさんの原作を、杉咲花さんという素晴らしい俳優さんとテレビドラマ化できることが本当に楽しみです! 誰もが『心のすさみ』を感じることが増えた今の時代だからこそ、人を理解し、少しでも優しくなれるきっかけとなるような、少しでも前向きな気持ちになれるようなドラマをお届けできるよう頑張ります」と気合が入っている。

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