【聞かせて】 No.718「西村 平さん・開館50周年を迎えた山口市民会館館長」

 館長を務める山口市民会館が今年、開館50周年を迎えた。「開館以来、山口市の文化を市民と一緒に育ててきた場。よく頑張ったなあ」と、温和なまなざしを向ける。    

 1971年8月25日に完成した同館。建設に際しては、市の強い意志と市民などから、約7千万円という寄付が集まった。3年後の1974年から6年間、舞台の技術スタッフとして照明を担当。「十分な照明の効果器具がなかったので、車のワイパーなど身近な物で代用した。先輩方にも恵まれ、その後の生き方に大きな影響を与えてもらった」と振り返る。     

 「山口市民文化の会」や「山口文化協会」の果たしてきた役割もたたえつつ、「予算内で工夫を凝らし、今後も多くの事業、本物の事業を届けていきたい」と話す。さらに本年度、さまざまに予定している記念事業への参加も呼び掛ける。

    

【プロフィル】1952年3月生まれ。防府高、広島工業大を卒業し、山口市役所入庁。初任地は山口市民会館。2012年の退職後、山口市民会館を管理する山口市文化振興財団に勤務。同館館長として今年10年目を迎える。趣味は、DIY(日曜大工)とバイク。

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