新たな観光拠点として31日開業予定だった神奈川県湯河原町の万葉公園(同町宮上)の日帰り温泉施設を巡り、整備・運営する事業者「湯河原惣研」(同)は13日、同施設のオープンを1カ月間延期すると発表した。3日の梅雨前線による大雨で公園の一部が被害を受けたため。
日帰り温泉施設「惣湯テラス」は、公園内の敷地約2千平方メートルに露天風呂やレストランなどを併設。温泉街の中心地から町の魅力を発信する場として、全国的にも珍しい都市公園内の日帰り温泉として31日にオープンする予定だった。
しかし、大雨で同町は土砂災害などの被害が発生。町によると、公園内を流れる川の水位が上がって遊歩道や橋が崩れ、13日現在も一部通路の立ち入りを制限している。
同社は「増水で工事が予定通り進まず、資材が運べないなどの影響が出ている。楽しみにしてくれている方々には申し訳ないが、より満足していただける施設を実現させたい」と話している。
同公園では、老朽化が進んでいた公園の入り口にある観光会館を改装してカフェやコワーキングスペースを備えた「玄関テラス」を今年4月、先行オープンしている。