バッハ会長にもう1つの能天気発言「五輪史上最も準備が整った大会」 香港紙が批判

何しに来たのか…(ロイター)

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が日本人と中国人を言い間違えた痛恨のミスは海外でも大々的に報道。赤っ恥をさらしている。

バッハ会長は13日、都内で東京五輪・パラリンピック組織委員会を表敬訪問し、橋本聖子会長(56)らと面会した。その際、新型コロナウイルスに対し、日本人の安全を訴える大事な場面で「チャイニーズピーポー」とポロリ。すぐに「ジャパニーズピーポー」と言い直したが、時すでに遅し、となった。

これについて、各海外メディアも興味深く報道した。米「ワシントンポスト」は「五輪サイズの失言」とバッサリ。「バッハ会長が来日最初の公の場で日本の人々に対し中国人と言い、すでにガタついたイメージをさらに膨らませた」と、過去の失言録とともに皮肉交じりに伝えた。

また英「ガーディアン」も「五輪がスーパースプレッダーイベントにならないと日本人に安心させようとした場面で中国人と言った」と痛恨のミスを報じ「恥ずかしいスタートを切った」とバッサリだ。

香港メディア「サウスチャイナ・モーニングポスト」は、失言に加え、同会長が「五輪史上最も準備が整った大会」と発言した能天気さにも注目。「コロナ禍で課題を抱えているなかで、彼は自分がどこにいるのか忘れているようだ」と批判した。

言い間違えられた中国メディアなどでも当然、話題に。バッハ会長の失言新記録は、歴史に残りそうだ。

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