沖縄コロナ2人死亡、新規感染は65人 人口比は下がり全国3位(7月14日朝)

 沖縄県は13日、10歳未満から90代の計65人が新型コロナウイルスに感染し、米軍基地内で10人が感染したと発表した。米軍関係者の患者を受け入れる海軍病院(宜野湾市)から情報を収集している。人口10万人当たりの新規感染者数は22.76人で全国3位となり、12日までの2位から順位を下げた。また県立中部病院で起きたクラスター(感染者集団)で、新たに入院患者2人が亡くなったと発表した。同病院によるクラスターの死者は計19人となった。

 米軍基地内の感染者計10人の内訳は嘉手納基地5人、キャンプ・ハンセン3人、キャンプ・キンザーとキャンプ・フォスターで各1人。基地内の感染者は4日の米国独立記念日以降、微増傾向を示している。糸数技監は「感染ルートに県民がいるかが大事なので、海軍病院からの詳細な返事を待っている」とし、今後対応を検討するとしている。

 県立中部病院のクラスターによる死亡者については、後日発表するという。 県内で1人の感染者から何人に広がったかを示す実効再生産数は0.7(5~11日)で、先週の0.74から減少しており、緊急事態宣言延長による自粛効果が維持されているとした。

 感染拡大防止を目的に県が策定を予定している「ワクチン接種加速化計画」については、国からのワクチン供給が見通せないため、進展が遅れているという。同計画で予定していた、エッセンシャルワーカー向けの広域接種会場の開設も遅れているため、一部の業種は、すでに設置した二つの広域接種センターを案内しているという。

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