長崎大でワクチン職場接種開始 連日1200人規模 モデルナ製使用

初日だけで約1140人がワクチン接種を受けた長崎大の職場接種会場=同大

 長崎大は13日、長崎市文教町の文教キャンパスで、新型コロナウイルスワクチンの職場接種を始めた。初日は同大と長崎外国語大の学生や教職員ら計約1140人が受けた。9月3日までに計2万人が2回の接種を終える予定。
 米モデルナ製を使用。医療スタッフは長崎大医学部と長崎大学病院の医師、歯科医師、看護師、薬剤師で賄い、受け付けや誘導などの事務も同大職員が担う。総合体育館に接種ブース10カ所を設置。土日を除いて連日約1200人規模で進める。
 2大学のほか▽長崎純心大▽鎮西学院大▽長崎女子短大▽佐世保高専と、県内企業の関係者も対象とする。大規模接種の意義について長崎大保健センター長の西野友哉教授は「学生や職員の身を守るとともに社会を守れる」と強調。全国でワクチン不足が問題になっているが、「既に5千回分を入手した。16日にもさらに5千回分が追加される予定。しっかり確保できると思っている」とした。
 初日に接種した同大大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科学生の竹内佑(たすく)さん(28)は「いろんな説明を聞き、自分のためにも周りのためにも受けた方がいいと判断した。ただ、県外の両親はまだ接種できていない。若い自分が先で申し訳ない気もする」と話した。

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