大気不安定な梅雨明け

太平洋高気圧が強まったことにより、沖縄付近に停滞することが多かった梅雨前線が北陸地方まで押し上げられ、そこで活動が不活発になりました。このため九州南部は7月11日、九州北部・中国は13日、北陸は14日に梅雨明けとなりました。
天気図上から梅雨前線が消える予想ですが、上空には寒気が流入し、下層には暖かくて湿った、熱中症になりやすい大気が流入しています。
このため、梅雨明けをした、しないにかかわらず、東北から九州までの広い範囲で大気が非常に不安定となっており、昼過ぎから夕方にかけて積乱雲が発達する予報です。局地的な豪雨や落雷、突風に加え、熱中症に警戒が必要です。

気象予報士・饒村 曜

画像について:14日午後9時の予想天気図。

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