折り鶴モチーフの手作りアクセサリー 長崎市に寄贈 長与の管田さん

前田部長にアクセサリーを手渡す管田さん(左)=長崎市役所

 ビーズアクセサリーショップ「夢」のオーナー、管田多津子さん(40)=長崎県西彼長与町=が、小さな折り鶴を使った手作りアクセサリー60個を長崎市に寄贈した。平和のイベントなどに参加する市職員が身に付けるという。
 管田さんは祖父母が被爆者。2017年春から折り鶴をモチーフにした商品の売り上げの一部を行政や平和団体に寄付している。昨年は新型コロナウイルス禍で寄付活動を自粛。今回は寄付予定だった売上金の一部を使い、非売品のアクセサリーを制作した。
 寄贈品はスーツの襟元などに付ける「ミニタックピン」。直径15ミリの円形で、中には一つ一つ手で折った小さな折り鶴を入れた。
 7日に市役所を訪れた管田さんは、市原爆被爆対策部の前田孝志部長にアクセサリーを手渡した。前田部長は「平和への思いが込められた作品で、身に付けさせてもらい、その思いを共有したい」とお礼を述べた。管田さんは「自分でも何かできることを、と思い始めた活動だった。アクセサリーを見て、『今日も平和でよかった』と思えるきっかけになればうれしい」と語った。

長崎市に寄贈した「ミニタックピン」。中に小さな折り鶴が入っている。

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