伊藤かずえさんの愛車、平成2年式日産 シーマのレストア作業はその後どうなった!? 貴重なV6ターボエンジンもオーバーホール実施へ

日産が、女優の伊藤かずえさんの愛車「シーマ」をレストア(新車同様に修復)している。伊藤さんのシーマは、新車で購入し約30年間、走行距離にして26万キロ以上共に過ごしてきた年代物。日産の工場に入庫したのは2021年4月末だったが、レストアはどう進んでいるのだろうか。その後のシーマの様子を追ってみた。

女優・伊藤かずえさんの愛車「日産 シーマ」(FPY31型・初代)がレストアのため入庫[2021年4月26日(月)/オーテックジャパン(神奈川県茅ケ崎市)] [写真提供:日産自動車]

1990年に新車で購入しワンオーナーで大事に所有されてきた初代シーマ、走行距離は26万キロ超え!

2021年4月26日(月)、女優の伊藤かずえさんが所有する「日産 シーマ」が、日産の関連会社オーテックジャパン(神奈川県茅ヶ崎市)に引き渡され、レストア(新車同様に修復する作業)を開始した。

女優 伊藤かずえさんと愛車の「セドリックシーマ」(FPY31型)

伊藤さんのシーマはただのシーマではない。バブル景気華やかな時代を象徴する、初代(1988年~1991年販売)のセドリックシーマ(FPY31型)だ。1990(平成2)年に新車で購入して以来30年間、走行距離26万キロ以上をワンオーナーで重ねてきた貴重な個体である。

グレードは上級版「タイプIIリミテッド」で、255psを発揮する高性能な「VG30DET型」V6 3リッターDOHCターボとエアサスペンションを搭載する。

26万キロの走行を支えてきた足回りやエンジン、トランスミッションも全て降ろされた状態に

5月からレストア作業が開始した伊藤さんの愛車「シーマ」。その後の様子はどうなっているのだろうか。

「VG30DET型」V6 3リッターDOHCターボエンジン(画像は新車時のもの)

日産では、公式Twitter(@NissanJP)でシーマレストアの進捗を紹介している。7月8日(木)に公開された18回目のTweet【 #シーマレストア 18 】(6月撮影との記載あり)では、シーマのフロント部からVG30DET型エンジンを降ろす作業工程を動画で紹介した。

既にシーマから足回りやシャフト類等は取り外されている状態。整備用リフトに載せられたシーマの車体の下側から、エンジンブロックとトランスミッションが慎重に降ろされる様子が映されている。これらエンジンやトランスミッションについても、状態を見ながら分解されオーバーホールされる予定だ。

そのTweetを伊藤かずえさん(@SaryYuu)ご本人も『あーとうとう!!』とリツイートしている。

シーマのレストア作業開始後1ヶ月の様子を見学していた伊藤かずえさん

実は伊藤さん、作業後1ヶ月後の進捗を確認するため入庫後1ヶ月が経過した5月のある日、レストア現場を訪問していた。日産公式Twitter【#シーマレストア 15 】【 #シーマレストア 16 】でも、その模様が6月末に公開されている。

車体からドアやフェンダー、ヘッドライトやバンパー、グリルといったパネル類が外され、さらに室内もシート内装一式が剥がされたバラバラの状態。

伊藤さんは『信じられないですね、こんな形のシーマを見るなんて』『なんかちょっと寂しいですね』と衝撃を受けた様子。『ホントに元通りになるんだろうかってちょっと不安になっちゃう(笑)』と正直な胸の内を明かしていた。

変わり果てた!?愛車に衝撃を受けた伊藤さん、しかし変わらないステアリングを見て「久しぶり」と笑顔を見せる

レストア作業入庫時のシーマ

すっかりがらんどうになった室内を覗く伊藤さん。『この天井もきれいになるんですか?』『どうやってきれいにするの? 洗濯機には入らないよ?』と話し、レストア担当者が思わず吹き出すシーンも。

さらに伊藤さんは、ハンドルだけになった車内に乗り込み『(なにもなくて)不思議だけど、でもちょっと久しぶり』と、1ヶ月ぶりに対面したシーマのステアリングホイールを笑顔と懐かしさが入り混じった表情で握ってみせた。

作業後1ヶ月の状態を見学した伊藤さんは『月に一度は必ずきますので』と話し、愛車との再開を約束していた。

今なお現役で活躍する初代シーマは貴重な個体だ

日産では、シーマのレストア作業をおよそ半年と見積もっており、早ければ2021年の秋頃にも新車のように生まれ変わったシーマを目にすることができそうだ。

MOTA(モータ)では引き続き伊藤かずえさんのシーマレストアについて追っていくので、楽しみにしておいて欲しい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN]

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