「質の高い裁判を」那覇地裁・村越所長が就任会見 25年ぶり沖縄勤務

 6月10日付で就任した那覇地方裁判所の村越一浩所長(55)は13日、那覇市樋川の同地裁で開かれた記者会見で「質の高い裁判を合理的な期間に提供することを心掛け、県民にとって身近に感じる裁判所を目指していきたい」と語った。県内での勤務は25年ぶり2度目。

 刑事・民事ともに米軍基地に絡む裁判が多くあることの受け止めを問われると、個別の事件についての回答は差し控えるとしつつ、「社会経済、国民生活に大きな影響を与える事件が司法の場に持ち込まれ、判断に関心が集まるのは事実。いずれの事件についても公平かつ適正な裁判に努める」と述べた。

 大阪府出身。1988年に司法試験に合格し、91年大阪地裁判事補。93年4月~96年3月に那覇地家裁判事補のほか、松山地裁判事部総括、大阪地裁部総括などを歴任した。

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