決死の実名告発が実った。国際水泳連盟(FINA)は7日、声明でウズベキスタン水泳連盟の悪質な行為を非難した。11月と4月にウズベキスタンで開催された国際大会2大会で、自国選手を東京五輪に出場させるためのタイム改ざんが発覚。FINAが大会結果を認めない決定を下した事に対し、ウズベキスタン側がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えたが、拒否されたことを明かした。FINAは「結果操作は規則に従って罰せられる。いかなる不正行為や操作を支持しない」と表明した。
この不正を告発していたのが男子平泳ぎのインド代表リヒト・セルバラジ・プレマ。タイム改ざんと、口止め工作としてウズベキスタン側から多額の金を渡されそうになったことをユーチューブ上で実名顔出し告白し、真相究明を訴えた。本紙も伝えたように、世界で大波紋。FINAは「この不正な行動を報告する勇気を持った内部告発者に感謝します」と明かし、この告発をもとに厳正な対応をとった格好だ。
前代未聞のスキャンダルに、FINAは「ウズベキスタン水泳連盟およびその他の関係者に制裁を課すべきかどうかを調査している」とさらなる制裁を示唆している。