【横浜市長選】現職の林文子氏、15日に立候補表明 経済人の出馬要請に「涙が出るほど感激」

「再選をめざす市民の会」の新井会長から要請を受ける林文子氏(右)=14日、横浜市中区

 任期満了に伴う横浜市長選(8月8日告示、22日投開票)を巡り、横浜商工会議所幹部ら地元経済人などの有志でつくる「林文子市長の再選をめざす横浜市民の会」が14日、市内で会合を開き、林文子市長(75)に出馬を要請する文書を手渡した。同会はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を求めており、林氏は「胸が熱くなった」と応えた。

 関係者によると、林氏は15日に正式に出馬を表明して4選を目指す。

 市民の会には市内の経済人や業界団体の幹部ら約80人が参加。会長に就いた新井清太郎商店の新井英輔社長は「IR、花博、テーマパークと横浜にとって大きな発展の原動力になり実現させなければならないものが数多くある」と強調。「林市長の経営力で横浜をさらに飛躍させていただきたい」と出馬を要請した。

 会の発起人で横浜商工会議所の坂倉徹副会頭は「IRに賛成だったり急に反対だったりと、政治の世界に振り回されることなく、自分たちの考えで市政をよくしてくれる人を応援したい」と述べた。横浜青年会議所や横浜建設業協会などの幹部も、IR誘致を進める林氏にエールを送った。

 会合に招かれ、出馬の要請を受けた林氏は「IRは私が3期で終わりになってもやるべきだと考えてきた」とした上で、「私自身が懸命に取り組んできた12年間の思いを理解いただき涙が出るほど感激している。皆さんの心温かい情熱的な思いを深く受け止めてしっかりと考えたい」と応じた。

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