◆横浜DeNA4-3阪神
気迫がこもった投球で、横浜DeNA・三嶋が猛虎打線にリベンジを果たした。
1点差の九回、4番手でマウンドへ。場内に名前がアナウンスされるとスタンドが沸いた。伊藤光から「おまえ、ファンが増えたな」。優しい先輩の冗談交じりの一言で肩の力が抜けたという。
先頭梅野への初球は154キロの直球だ。3球で追い込み、フォークボールで空振り三振に。中野を四球で歩かせるも代打木浪を投ゴロ、近本も遊飛で試合を締めた。
2日前に4失点でサヨナラ負けを喫した。「なかなか寝れなくて悔しかった。同じチームに早くやり返さないといけない」。期する思いが右腕の背中を後押しした。
ため息が響いた甲子園のマウンドで「やってやった」と伊藤光と抱擁した。守護神は「こういう状況で回してくれたチームメートに感謝したい」。ようやく安堵(あんど)の表情が広がった。