懐かしい運搬車を再生 店頭に展示 サトウ自転車店 佐藤一男さん

 上越市中央1のサトウ自転車店の店主、佐藤一男さん(77)は昭和40年代まで使われていた荷物運搬用の自転車(運搬車)を組み立て、店頭に展示した。「ご興味のある方は見に来てください」と話している。

 運搬車はコメや牛乳など重い荷物を運ぶ時に用いられた。後輪が太く、補助ホークが付いたり、巻きばね式革サドルや砲弾型ライトなどが設置されたりと、昔懐かしい形状。倉庫に段ボールに入っていたものを取り出して、一つずつ部品をきれいに磨き、組み立てた。

運搬車を組み立て、展示した佐藤さん

 同店も新型コロナウイルスの影響を受け、注文や売り上げが落ち、サイクリングイベントなども軒並み中止となっている。厳しい状況にあっても、やれることを考え、自転車の需要拡大や魅力発信に努めている。

 15歳で同店の仕事に就き、2代目店主となった佐藤さんにとっても、昔は街の至る所で見た運搬車は懐かしいもの。「若い頃に修理したり、届けたりしていた」という。店頭に展示しており、観賞は店の外から可能となっている。

© 株式会社上越タイムス社