トヨタ 新型ハリアー、デビューから1年間で10万台以上を販売! 月平均8000台も売れ続けるモテっぷりだった

トヨタの高級SUV「ハリアー」が2020年6月のフルモデルチェンジを実施してから1年が経過したが、変わらず安定して売れ続けている。自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)による月間販売台数調査では1年間で約10万台を販売。月平均8000台以上と、量販コンパクトカー並みの売れ行きを示した。

トヨタ 新型ハリアー G(ハイブリッド・E-Four)[4代目・2020年6月17日発売] [Photo:島村 栄二]

2020年6月の発売直後から爆発的人気を得ていた新型ハリアー

2020年6月にフルモデルチェンジを実施したトヨタ 新型「ハリアー」(4代目)

トヨタの「ハリアー」は、およそ1年前の2020年6月17日にフルモデルチェンジを実施した。現行型で4代目となる人気の高級SUVである。

新型ハリアーは正式発売前の2020年4月13日、先行して写真やスペックなどの詳細情報を公開し話題を呼んだ。販売店でも先行予約受注を開始しており、6月17日の発売日時点で、既に長期の納車待ちを抱える状態となっていた。

発売前から先行発表し大評判! 予約受注も殺到した

発売当初、月販目標台数を3100台と設定していた新型ハリアーだったが、発売1ヶ月が過ぎた2020年7月16日の時点で約4万5000台の受注があったことを明らかにしている。

299万円から504万円(消費税込)と、新型ハリアーの販売価格は高級車の部類に属する。ましてや2020年はコロナ禍のさなかだったが、そんな停滞ムードを吹き飛ばす好調ぶりだった。

400万円前後の高級車が、200万円前後のコンパクトカー並みに売れている事実

トヨタ 新型ハリアー 新車販売台数推移(2020年7月~2021年6月)[自販連調べ]

自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)の月間販売台数調査によると、トヨタ 新型ハリアーは、発売開始翌月の2020年7月から1年間で、10万568台を販売した。最高は年度末決算期となる2021年3月の1万428台。年間台数を月平均にならすと8361台となる。

トヨタ ルーミー, ホンダ フィット
トヨタ ルーミー, ホンダ フィット

この成績がどれほど凄いのか、集計期間は異なるが2020年度(2020年4月~2021年3月)の自販連調べによる販売ランキングでみてみよう。1年間で10万3064台を販売したのは、5位「トヨタ ルーミー」。6位は9万4311台「ホンダ フィット」である。車両価格400万円前後の高級車が、200万円前後の量販コンパクトカー並みに売れているということになる。

発売開始後1年が経過したが、相変わらず納車待ち状態にある新型ハリアー

そして2021年7月現在の最新情報だが、納車待ちの状況は相変わらず変わっていないようだ。トヨタの公式ホームページでは、各車種ごとに『工場出荷時期目処のご案内』という記載があり、納車までの目安として参考に出来るようになっている。

例えばヤリスのページを見ると『ご注文いただいてから、4ヶ月程度/ハイブリッド車は、6ヶ月程度』といったように記載されている。

昨今の半導体不足の影響もあり、どのモデルも生産の遅れがみられる傾向にあるようだが、ハリアーのページには『詳しくは販売店にお問い合わせください』と、明確な時期さえ記載がない。実は半導体問題が起こる遥か前、2020年6月の発売直後からずっとこの状況が続いているのだった。

まずは販売店に問い合わせてみるのが吉! 在庫車や見込み発注の車両が短納期で手に入るケースもある

販売店に問い合わせてみると『ガソリンモデルはグレードによっては年内納車も可能だが、ハイブリッド車でオプション装備を組み合わせたりすると、年をまたぎ明確な納期が見えづらい状態が続いている』といい、グレードやパワートレイン、オプションの有無などにより納期が大きく変わってくるようだ。

とはいえ、新型ハリアーが気になっているなら、ダメ元で販売店に声をかけてみるのが良い。売れ筋グレードと人気色の組み合わせなら、販売店側であらかじめ見込み発注しておいて、事前に台数を確保しているケースもあるのだ。運良く納期の早いグレードの情報などが得られるかもしれない。

迷っているようなら、週末はひとまず販売店に赴いて相談してみるのが良いだろう。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・茂呂 幸正・小林 岳夫・MOTA編集部]

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