〝不倫騒動〟宮崎謙介氏が永田町斬り! 「野党がまるでダメ。自民はギリギリ赤点回避」

揺れる永田町を鋭く分析した宮崎氏

2度の不倫騒動を乗り越えた“元イクメン議員”の宮崎謙介氏(40)が、本紙のインタビューに応じた。自身初の著書にして、まさかの政治本「国会議員を経験して学んだ実生活に即活かせる政治利用の件。」(徳間書店)を出版した宮崎氏は、今も政治への思いを忘れてはいない。自らの不倫騒動で衆院議員を辞してから5年あまり、その目に映る今の永田町とは――。

――初の著書がまさかの政治本…

宮崎氏 話をいただいたときは妻(金子恵美前衆院議員)が「許すチカラ」って本を出した直後だったので、今度は「許される力」か、それとも「女性の口説き方」か、なんて思ったんですけど、意外にも硬派な話で最初はポカンと…。ただ、政治に対する気持ちは今も失っていないので、議員時代の経験を還元できればと本にしました。

――タイトルにある“政治利用”という言葉には癒着など汚職に結びつく負のイメージもある

宮崎氏 いわゆるロビー活動は悪いことではなく、自分たちの環境をより良くしようというもの。こういう活動が有事の際に大きく影響してくるんです。例えばコロナ禍で苦しんでいる飲食業界と観光業界は、同じ「GoToキャンペーン」の「イート」と「トラベル」が行われたけど、予算額が全然違う。これは業界内の声を素早くまとめて話ができる政治家とのコネクションがあったかどうか、つまり政治利用できたかどうかの差。政治利用って決して悪いことではないんです。

――議員時代の経験を生かすという意味で身になったことは

宮崎氏 やっぱり不倫騒動のときに経験したことですね。2016年の時は2~3週間も密着マークされる生活で世間から大バッシングされたんですけど、あれでメンタルが飛躍的に鍛えられたと思います。面と向かって「お前のこと嫌いだ!」とか言われて当時は傷ついてたけど、今では何を言われても気にせず大人な対応ができるようになりました。ただ、もう週刊誌とかワイドショーに追いかけられるのはイヤ。突然、知らない番号から「週刊文春です」とかって電話がかかってくるわけじゃないですか…。

――まさか今も“文春砲”におびえている?

宮崎氏 絶対にそんなことはないです!(笑い)

――2016年の“不倫辞職”から5年、今の永田町をどう見ている?

宮崎氏 与党が毎日のように問題を起こしてチャンスなのに、野党がまるでダメ。2009年に政権奪取したときの旧民主党は、政府への対案を国民に示していましたよね。でも、今の立憲民主党とかを見ていると、ただ批判することに終始している。蓮舫さんに建設的な意見は期待できないし、枝野(幸男代表)さんの“枝野ビジョン”ってのも全然伝わってこない。一方で自民党は首相が菅さんに変わったけど、今はコロナ対策に追われてやりたいことの2割しかできてない感じ。評価はギリギリ赤点回避くらいで、本領発揮はできてないと思います。

――コロナや東京五輪への対応で菅首相と自民党に逆風が吹くなか、秋の衆院総選挙はどうなる

宮崎氏 結果を左右するのは東京五輪での日本人選手の活躍次第でしょう。五輪では何かしらドラマが生まれる。その時に国民感情の高まりが絶対くると思うので、そこで一気に新内閣を組閣して解散できるかがカギじゃないですかね。

――自身のサプライズ出馬は

宮崎氏 ないです、ないない(笑い)。打診がないわけじゃないんですよ。この1年でも2回ほど打診はありました。ただ、今じゃないかなあ……って、何ごとも含みは持たせておかないと(笑い)。ただ、今でも1年あったら選挙で結果を出す自信はあります。もし、急に僕の音沙汰がなくなったら、のろしが上がったと思ってください!

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