【新型コロナ】「このままなら8月に1日2400人超え」専門家強い懸念

 都内の新型コロナウイルスの感染状況、医療提供体制などを評価する東京都のモニタリング会議が15日開催された。出席した専門家が「現在の増加率のまま推移すれば、8月には1日の新規感染者数が2400人を超える」と強い懸念を示した。

小池都知事「これまでよりスピードが速い」

 この日開催された会議では、感染状況の分析を担当する国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長が「増加率が131%となり、感染拡大が加速している」と現状を厳しく分析。このままの増加率で推移すれば、1日の新規感染者数が7月28日に1402人、8月11日には2406人へ増加が見込まれるとし、いわゆる「第3波」を早々に超えてくると強い懸念を示した。

 会議後の会見で小池百合子東京都知事は、感染状況について「これまでよりスピードが速いと実感している」と危機感を表明。また「(重症化傾向が強まったと言われる)いわゆる50代問題は如実に現れてきている」とし、基礎疾患のない30代が亡くなったケースも例に出し、ワクチン接種が進むまでは外出自粛を含む基本的な感染対策を徹底するしかないと引き続き協力を呼びかけた。

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