オランダのコンポーザー/ピアニスト=ユップ・ベヴィンがデジタルEPをリリース、「Hanging D」を4組のアーティストが新たにリミックス

© Rahi Rezvani

オランダのコンポーザー/ピアニスト、ユップ・ベヴィンの代表曲「Hanging D(ハンギングD)」が、エレクトロニック・ミュージックの先端を行く4組のアーティストたちによってリミックスされ、既発売のリワークとオリジナルも収録したデジタルEPとしてリリースされた。
 
エレクトロニック・ミュージック、ビジュアル・アート、テクノロジー、サイエンスのインスタレーションで日本にも根強いファンを持つマックス・クーパーは、ドラマティックで壮大なサウンドを展開、「今までに手掛けたリミックスの中で最も楽しいもののひとつ」と語っている。アルゴリズム・アーティストのクサヴェリー・コンプテリーと制作したMVも公開された。

<動画:Joep Beving - Hanging D (Max Cooper Remix) Official Video by Ksawery Komputery

ダンス、アンビエント、ミニマル、IDMを跨いで活躍するアムステルダムの2人組ポリネーションによる洗練されたグルーヴも魅力的だ。

そして、イギリスのプロデューサー/DJ、アフロドイチェは「オルガン、グラニュラー・シンセ、ヴォーカルを導入することで、この作品に別世界のような雰囲気が生まれ、私はそれがとても気に入っています。正直に言うと、この作品はすぐにリピート再生する曲になりました」と喜びを語っている。

また、映画『レヴェナント 蘇りし者』のサウンドトラック他で坂本龍一と多くのコラボレーションを行っているアルヴァ・ノトによる静謐な「リモデル」の瞑想的なサウンドも聞き逃せない。

これら4曲の新規リミックスはシングルとしてもリリースされている。

このEPについて、ユップ・ベヴィンは「この曲は、私にとってとても大切で、作曲したときのことをはっきり覚えています」と語り、「それまでに書いた作品のほとんどは、ソフトで控えめなものでした。私は感情のコインの反対側、つまりエネルギーと激しさを持ったものをチャネリングする方法を探していました。演奏していると、渦が現れて私を包み込んでくれるような感じがして、今でもお気に入りの曲のひとつです。ピアノの共鳴と、全ての周波数の相互作用は、まさに魔法のようです。新しい素晴らしい解釈を共有できることにとても興奮していますし、その変幻自在のエネルギーが、私たちのジャンル以外の新しい耳に届くことを願っています」と述べている。

■リリース情報

デジタルEP

『ZERO (Hanging D Remixes)』

2021年7月15日

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