〝生徒〟に戻った小泉進次郎環境相 放射線教育プロジェクトの名は「ぐぐるプロジェクト」

イベントに登壇した小泉進次郎環境相

小泉進次郎環境相(40)が15日、環境省がスタートさせた放射線教育プロジェクトのイベントに出席した。約20年ぶりに〝生徒〟に戻って教えを受ける場面もあった。

2011年の東京電力福島第一原発の事故で放射線への関心が急速に高まった。しかし、誤解が今なお残っており、それは福島県民への差別や偏見にもつながっているという。その誤解を解くのがプロジェクトの目的だ。新プロジェクトは「ぐぐるプロジェクト」といい、小泉氏は「つむ〝ぐ〟、つな〝ぐ〟、つたわ〝る〟から3文字取って名付けた。誤解を解いていきたい」と意気込んだ。

イベントでは講師を迎え、小泉氏が生徒になった。小泉氏が「シーベルトとベクレルの違いが分からない人が多い。どう説明すればいいのか」と聞けば、講師が「シーベルトは主語が人間。人間への影響を計る単位。ベクレルは主語がモノ。どれだけ放射線があるかという単位」と説明。小泉氏は「分かりやすい」とうなった。

小泉氏は「福島県民に対する言われなき批判を少しでも払拭したい」と訴えた。

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