風とともにエール届け 5カ国選手団に小田原風鈴贈る 神奈川・小田原市

小田原市内で事前キャンプをする予定だったオーストラリアなど5カ国の選手にエールを送る小田原風鈴のメッセージ(同市提供)

 新型コロナウイルス感染症の影響で、東京五輪・パラリンピックでオーストラリアなど5カ国の事前キャンプが全て中止になるなどした神奈川県小田原市。キャンプはなくなっても選手を応援しようと、地元特産の小田原風鈴に中学生らが「頑張れ(Go for it)」などメッセージを寄せ、5カ国の選手団に贈る。

 同市はオーストラリアの7人制ラグビーのほか、モルディブ、ブータン、エリトリア、ミャンマーが市内の競技場などで事前キャンプを行う予定だった。

 こうした中、市や住民らでつくるラグビー・オリパラ活性化委員会が「何か選手を応援する方法はないか」と風鈴のプレゼントを企画。風鈴は厄よけや疫病退散のため飾られることもあり、市担当者は「風鈴は海外でも人気で、きっと喜んでくれるはず」と自信を見せる。

 オーストラリアの学校と交流のある同市立鴨宮中学校の生徒も風鈴に付ける短冊作りに加わり「最善を尽くして」などメッセージを英語で書いた。動画も作成し、「五輪とパラリンピックを私たちと楽しみましょう」と呼び掛けた。

 市は16日、動画とともに風鈴を選手村に発送する。市は「小田原の声が伝わってくれれば」と願っている。

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