球場の「選手プロデュースグルメ」は百花繚乱 担当者が厳選したお薦めメニューは?

パ・リーグ6球団の「選手プロデュースグルメ」を紹介【写真:球団提供】

日ハム大田をイメージしたバーガー、楽天・田中将プロデュースの弁当&パフェ

プロ野球ファンにとって球場での腹ごしらえは楽しみの一つ。近年、スタジアムグルメに力を入れているパ・リーグ各球団だが、ひときわ目立つのは選手の名前を冠したメニューや、選手が実際に監修を務めた「プロデュースグルメ」だろう。そこで各球団や本拠地球場の担当者におすすめの選手グルメをリサーチ。数ある商品からメインディッシュとして食べたいグルメ、デザートに食べたいスイーツやドリンクをそれぞれ厳選してもらった(価格は全て税込)。

札幌ドームでは日本ハム戦限定メニューとして、選手をイメージした応援メニュー「ファイターズ絶品グルメ2021」を提供している。「モスバーガー札幌ドーム店」のオリジナル「大田泰示のTOFUハンバーグバーガー(490円)」は大田をイメージし、ヘルシーな豆腐ハンバーグをバンズでサンドした。こってりしたイメージが強い球場グルメの中では異色の商品といえそう。

「清宮幸太郎のあずきわらびルナッフル(650円)」は清宮の応援カラーであるマルーン(えんじ色)をあずきで表現。ワッフルにあずきと抹茶クリームを添えた、大人な和洋折衷のデザートだ。

楽天からは発売されたばかりの田中将大投手プロデュースグルメを紹介する。「田中将大の和風御膳(1800円)」は、仙台牛のすき焼き、厚切りの鮭、2種類の炊き込みご飯を楽しめる本格的な和風弁当だ。もう一品は田中将の大好きないちごがふんだんに使われた「いちごティラミスパフェ(1000円)」。“本格的なティラミスのパフェが食べたい!”という本人のこだわりから誕生した。ティラミス、いちご、ソフトクリーム、ビスケット、コーヒーゼリーと、スイーツ好きにはたまらない5層のパフェはかわいらしい見た目で、写真映えも抜群だ。

楽天生命パーク宮城では、他にも楽天の選手プロデュースメニューを多数取り揃えている。浅村栄斗内野手プロデュースの「ガッツリ豚丼(980円)」は、鉄板で焼き上げた豚肉をたっぷりのせ、ガーリックバターが食欲をそそる。岸孝之投手のイラスト入り大福がかわいいパフェ(700円)は、仙台出身の岸にちなみ、「ずんだ」がメインのご当地スイーツだ。

西武・源田の故郷の味、ロッテ岩下×「岩下の新生姜」コラボグルメが人気

豊富なグルメで野球ファンのお腹を満足させてくれるメットライフドーム。特に西武の選手がプロデュースした弁当やグルメは人気を集めている。今回は源田壮亮内野手の出身地・大分県の味を堪能できる「源田の#箸とまらん弁当(1400円)」に注目。たっぷり入った大分のソウルフード「とり天」を、大分名産のかぼすを使用したぽん酢につけて召し上がれ。「源田」の焼印が入った卵焼きが、弁当に花を添ええる。

おすすめのデザートは“球場で食べやすいようにワンハンドのメニューを作りたい”という高橋光成投手のアイデアから生まれた「光成のWチョコバナナ(650円)」。定番スイーツのチョコバナナクレープに、お祭りなどでおなじみのチョコバナナが包み込まれ、ガブリと頬張りたくなる。高橋の背番号13のミニクレープと、ライオンズをイメージしたブルーのシュガースプレーがファンの心をくすぐる。

ロッテからは“岩下コラボ”が実現した一品を紹介する。パワフルな投球が売りの岩下大輝投手らしく、白米にサーロインステーキが豪快に盛られた「パワーステーキ丼(1480円)。ステーキに添えられた「岩下の新生姜」がアクセントになり、食欲をさらに掻き立ててくれる。ステーキソースは、このメニューのために開発した岩下の新生姜入りオリジナルソースだ。

マリーンズ飲食担当のおすすめデザートは、佐々木朗希投手の初プロデュースメニュー。佐々木朗の好物であるほうじ茶を使い、これからの季節に飲みたいちょっと渋めなラテ(700円)となった。トッピングのコアラのマーチが美味しい甘さと、SNS映えの可愛らしさまで演出している。

オリ山本の「イカプロジェクト」進行中、鷹のヒットグルメは「くりケバ」

京セラドームでは、オリごはん第2弾としてオリックス選手プロデュースメニューを8月29日まで販売している。今季、選手プロデュースメニュー特別企画として始動した山本由伸投手の「イカプロジェクト」最新作はイカの唐揚げ。レモンを添えた「ノーマル(700円)」に加え、「トッピング(800円)」としてネギポン、七味マヨ、バターがある。購入者には山本作画のイラスト入りオリジナルステッカーがプレゼントされる。

人気急上昇中の宮城大弥投手がプロデュースしたのはバナナ風味のカフェラテ。チョコソースとホイップクリームをトッピングし、大人も子どももうれしいデザート系のドリンクだ。

ソフトバンクも選手の個性が光るオリジナルメニューをPayPayドームで販売中。なかでも人気なのは栗原陵矢捕手が初プロデュースした「栗原選手のビーフ&チキンケバブサンド(1200円)」。メニュー開発のきっかけは、栗原がヒットを打った際にベース上で見せる「ケバブポーズ」。サンドする具材やソースを自ら選んだ一品は「くりケバ」の愛称でホークスファンに親しまれている。栗原の渾身のメニューが出来上がるまでの様子は球団サイトグルメページからチェック。

おすすめデザートは担当者が「見た目も味も大満足の食べる系スイーツドリンクです」とプッシュする「工藤監督のカフェナッツ&コーヒーゼリードリンク(850円)」。飲めるコーヒーゼリーに、工藤公康監督のお気に入りという「コールドストーンアイスキャンデイのカフェナッツミルク」を組み合わせた。コーヒーゼリーなので甘さは控えめかと思いきや、チョコレートソースも使われているので甘さも楽しめる。

※今回紹介した商品は売り切れや、盛り付け内容が掲載内容と異なる場合があります。各球場店舗で確認ください。(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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