【MLB】大谷翔平は「1000万円かけても見る価値ある」 ほぼ全試合観戦のカオルさんの素顔は?

エンゼルス・大谷翔平投手をほぼ全試合を追っかけているカオルさん【写真:小谷真弥】

日本人女性カオルさんは大谷翔平投手をほぼ全試合追っかける

おそらく世界一熱烈な大谷ファンだろう。エンゼルス・大谷翔平投手をほぼ全試合を追っかけている女性ファンがいる。アナハイム在住の日本人女性・カオルさんだ。このほどFull-Count編集部は現地でインタビューを敢行し、大谷の魅力や追っかけ続けるワケ、今後の夢に迫った。

筋金入りの大谷ファンだ。カオルさんは6年前にアメリカへ移住。ウエディングプランナーの職に就きながら、地元球団のエンゼルスを応援。2017年オフの大谷の加入に“運命”を感じたという。

「地元のチームを応援していたら、たまたま大谷選手が来て……。かなり驚きました。まさか、このチームに来ると思ってなかったので。入団会見から生の大谷選手を見て。大谷選手が『縁を感じた』と話していたのを聞いて感動しました。本当に嬉しかったんです」

これまでにエンゼルス戦を年間60試合ほど観戦していたが、今季はほぼ全試合帯同。昨年、自宅も近郊のコスタメサから、本拠地から徒歩5分のアナハイムに引っ越した。全ては「大谷選手を見るため」だ。

「大谷選手が大活躍しているのを生で見られる環境にいるので、これは行くしかないと。毎日行って自分の中に記憶を残したい、形に残したいということでYouTubeを始めました。たぶん生きている上で、大谷選手以上の選手を見ることはないと思いますので。それで毎日行ってます」

今季はすでにチケット代、遠征費などで300万円を投入「それでも大谷選手を見る価値はある」

大リーグは年間162試合と長い。西海岸から東海岸へのタフな遠征もある。当然、各地へのフライト代、宿泊費も馬鹿にならない。「すでに今年は300万円を使っています。シーズンチケットと遠征費を含めて投資だと思っています。最終的には1000万円を超えるかもしれませんが、それでも大谷選手を見る価値はあると思っています。せっかくアメリカにいて、時間とお金さえあれば出来るので」。

本拠地では地元ファンだけでなく、警備員、エンゼルスの一部選手やコーチ、トレーナーにも認知される“人気者”だ。そして、今季は大谷が大活躍。遠征先では嬉しい出来事があるという。「地元の米国人や日本人の方に声をかけてもらうことが多くなりました。ボストンやニューヨークに行っても『Ohtaniは凄いな』と。敵地での大谷選手の知名度は高くなったと肌で感じています。それが本当に嬉しいです」と笑顔を見せる。

YouTubeチャンネル「Shohei Ohtani Fan Club KAORU」では「大谷翔平選手が世界一の選手になるまでの軌跡」としてファン目線で撮った映像や写真を配信。登録者数9.75万人、総再生回数は4600万回を超える大人気チャンネルとなっている。大谷の“顔だらけTシャツ”が応援時の“正装”だ。「非公式ファンクラブでやっていますが、いつかは公式と認知してもらえるような形になったら」と夢も語る。

「大谷選手にはまず怪我をしないでシーズンをやりきっていただきたいです。それが一番です。今の活躍をそのまま続けていってもらって新しい歴史を。すでに歴史を変えていると思っていますが、メジャーに二刀流を確立してもらいたいです」。熱い思いを胸に、今後も大谷を追っかけていく。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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