【マナー1】手土産を渡すタイミング
彼の実家にあいさつに行ったとき、すぐに手土産を渡したくなるかもしれませんね。しかし、手土産は玄関先で渡さず、部屋に通されてひと通りあいさつを済ませ、椅子や座布団に腰掛ける前に渡すのがマナーです。
ただし、生鮮食品やアイスクリームなど、早く冷蔵庫や冷凍庫へ入れた方が良い場合は、靴を脱ぐ前に玄関先でひとこと添えて渡してもＯＫ。そのほか、お花も部屋に上がる前に、「よろしければお部屋に飾ってください」と、ひとこと添えて玄関先で渡しましょう。
【マナー2】手土産の基本的な渡し方
手土産は渡すタイミングも大切ですが、渡し方も大切です。渡し方次第で相手の印象はガラリと変わるもの。そこでここでは手土産の基本的な渡し方をお伝えします。
（1）紙袋や風呂敷から出す
手土産を渡すときは、紙袋や風呂敷などの包みから出して渡しましょう。手土産を持参するときの紙袋や風呂敷は、手土産の汚れ防止の役割があるため、そのまま渡すのはマナー違反です。また、紙袋や風呂敷はたたんで持ち帰りましょう。
（2）相手に正面になるように渡す
手提げ袋や風呂敷から出した手土産は、相手に手土産の正面を向けてお渡しします。手土産は片手で渡すのではなく、片手を添えるか両手に持って渡すのがマナー。また、手土産は机をはさまず、直接相手と向き合って渡しましょう。
【マナー3】手土産を渡すときに添える言葉
手土産をお渡しするとき、「つまらないものですが」「お口に合えばいいのですが」といった謙遜言葉は、へりくだりすぎるため好まない方もいます。
「お好きだと伺ったので」「おいしいと評判だったもので」といったさりげない表現が無難です。手土産を渡すときは、彼のご両親へのあいさつにふさわしい、なるべくポジティブな言葉を使いましょう。
【マナー4】手土産選びで気をつけたいこと
渡すタイミングや渡し方をマスターしたところで、ここからは手土産選びで失敗しないためコツをいくつかご紹介します。
（1）手土産の相場は3,000円前後
彼のご両親にあいさつへ行くときの手土産は、3,000円前後が相場です。あまりにも安いものでは失礼ですし、反対に高いものはかえって気を使わせてしまうことがあります。
また、菓子折りは、手軽にみんなで分けられる個包装されているものを選びましょう。個包装されている菓子折りなら切り分ける手間がかからず、彼のご両親にも喜ばれるでしょう。
できるなら消費期限がその日や翌日などの短いものを選ぶのではなく、できるだけ賞味期限の長いものを選ぶと喜んでいただけますよ。
さらに、彼のご両親のほか、彼の兄弟や姉妹、祖父母がいらっしゃる場合は、ご家族全員に菓子が行き渡るような手土産を選ぶと良いでしょう。
（2）彼の実家の近くで買わない
手土産は、彼の実家の近くで買わないようにしましょう。彼の実家の近くにあるお店の商品や、どこでも買えるお菓子を購入すると、「適当に用意したのでは？」「来る途中でしょうがなく買ったのかも」と思われるかもしれません……。
老舗デパートや、だれもが知っている名店のお菓子なら好印象を持ってもらえます。また、季節限定のお菓子や流行のお菓子なども、ご両親との話のキッカケになるでしょう。
（3）彼の両親が好きなものをリサーチしておくと安心
いくら老舗デパートや名店のお菓子でも、彼のご両親が嫌いなものを持って行くのは避けたいですよね。気を使わせてしまうどころか、気まずい雰囲気になる可能性もあります。
ただ、だれにでも好き嫌いはあるものですので、彼にご両親の好きなモノを先に聞いておくと安心です。手土産の定番の和菓子や洋菓子のほか、コーヒーや紅茶、緑茶などを、無難な飲み物を選んでみるのも良いでしょう。また、彼のご両親がお酒好きなら、思い切って手土産にお酒を持って行くと喜んでもらえますよ。
ご両親の好みがわからない場合や、なにをお渡しすればいいのかわからないときは、自分の地元の銘菓を選んでみては？ 自分の地元の銘菓をキッカケに、彼のご両親との会話がはずむかもしれませんし、なにより自身の地元のことを話すことで、緊張が解けて和やかな雰囲気でお話できるでしょう。
まとめ
今回は、彼の実家にあいさつへ行くときに、失礼にならない手土産のマナーについてご紹介してきました。あいさつに持って行くのは3,000円前後で、彼のご両親の好みにあうものを選ぶことや、渡すタイミング、渡し方さえマスターすれば、好印象を持ってもらえるはずです。彼のご両親に喜んでもらえるような、ステキな手土産を贈りましょう。
