釜山国産広告祭のノミネート作品が発表 国別では日本が最多選出...イケア原宿の広告に注目集まる

釜山国際広告祭は16日、本大会出場のファイナリストを発表した。 64カ国240人の有名現職広告クリエイターで構成された予選審査委員団による審査の結果、合計1726編(広告クリエイター1575編、一般人151編)が本選進出作として決定した。

国別に見ると、アジアが最も多かった。 62の出品国のうち、日本から全体応募の約11%に上る186編が選ばれた。オーストラリア・タイ・中国の後に続いて、韓国は112本が選出された。部門別では、フィルム(Film)部門が205編と最も多かった。

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今年最も注目すべき特徴は、「ブランド体験(Brand Experience)」に大多数の応募作品が中心を置いたことであるという。

ブランドの経験は、ブランドが消費者に伝えたいメッセージや、追求する志向点を消費者がメディアを介して五感で体験できるようにするものである。消費者の参加を通じてブランドの肯定的な認識と評価を引き出した広告を評価する「ブランド体験と有効(Brand Experience&Activation)」部門は、過去5年間で約30%の安定した出品増加率を見せた。今年の予選審査で最も高い点数を受けた上位100の作品の中でも、同カテゴリの作品が32も選ばれた。これは多くの広告主が消費者のためのブランドの経験に焦点を当て、高品質のキャンペーンを提供しようとする広告のトレンドが反映された結果とすることができる。

(画像:ARとVR技術を活用したChangdeok ARirang/釜山国際広告祭提供)

最近対面コミュニケーションが難しくなるなか、拡張現実(AR)とバーチャルリアリティ(VR)、仮想人物をモデルに起用したバーチャルモデル(Virtual Model)の作品が多かったという点も注目に値する。ファイナリスト選定作のうち、グーグルコリア(Google Korea)、ネクサススタジオ(Nexus Studios)、ティービーダブリュエーコリア(TBWA Korea)が製作したSKテレコムの「チャンドク アリラン」は、最先端の情報通信技術(ICT)を活用して、障害者から地球反対側の外国人まで誰でも、どこでも、ユネスコの世界文化遺産に指定された昌徳宮を体験する機会を提供した。

またウィドゥン+ケネディ東京(Wieden + KennedyTokyo)が制作したイケア・ジャパン(IKEA JAPAN)の「IKEA imma Harajuku」は、バーチャルモデルの技術を活用して、仮想インフルエンサーであるImmaがイケア原宿店を模した仮想空間で3日間生活する姿を見せた。

ファイナリストに選ばれた作品は、これから二回の本選審査を経て、部門別グランプリと金、銀、銅賞を争うことになる。製品・サービス部門と公共部門のグランプリ受賞の中で最も優れた作品には、それぞれ1万ドルの賞金が与えられる。

本選進出作は釜山国際広告祭のホームページで確認することができて、受賞作は、8月27日(金)オンライン授賞式で発表される予定である。

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